2009-08-16

中身のない人。

ちいさなWeb広告代理店にいたときの話。

その人は社長の知り合いの知り合いというつてで入社してきた。

年齢は41歳、ちなみに社長と同い年。

これまで広告業界製造業界で営業をやっていたことがあるらしい。

若いときに大病を患ったとかで酒が飲めずタバコもすわず

ギャンブルをやっている気配もなく、だが独身

仕事には始業30分前に来て、必ず21時になると帰って行く。(ちなみに定時は19時)

私は始業10分前に来て、ごみを捨て掃除機をかけ、ぞうきんがけをする。

(トイレビルの清掃員が掃除してくれる)

私がどんなにばたばたしていようとも、どこ吹く風でネットサーフィン中。

「早く来るならちっとは掃除も手伝ってほしい」と言ってからは半分だけ手伝うようになった。

私が直行のため朝の掃除が出来ない日でも、半分だけしてくれる。

私とその人は内勤の営業をやっているわけだけども

一緒に働き始めて3年たっても、その人が新規案件をとったことはなかった。

というか新規案件をとるための営業努力をしているところを見たことがなかった。

新規案件は私や他の人が獲得しているので、仕事が減っている訳ではないのだが

彼の仕事は何かというと

お得意様から送られてくる見積もり依頼のメールテンプレで返す。

それだけ。 

つまり、相手がプランAで予算50万の見積もりを希望していても、

プランAの定価が80万だとしたら、80万で返す。

お得意様は「コレじゃ困る」と、電話をかけてくる。

すると彼は「値下げは自分では判断できない、社長に言ってほしいが

社長は外出中なので明日かけ直してくれ」と言う。

お得意様は今日中になんとか案件を決めたい。

結局私に電話を代わってくれとお得意様が泣きついてくる。

私はメニューAの原価とそのお得意様とのやりとり過去の値引きの経験をもとに

プランAにオプションをつけて予算50万に近づくような提案をする。

お得意様は喜ぶ。そして仕事が一つ決まる。

ずっとこの繰り返しだ。

結局、彼は何の仕事もしていないに等しい状態。

一緒に外回りに出た時もそうだ。

ひたすら私がしゃべり、提案をその人にふっても「この人(=私)の言う通りです。」

しか言わない。

ちなみにこの日は直帰だったので、営業先を出た後に別れた。

別れたつもりだったが、何も言わずずっと後をついてくる。

まぁ帰る方向は同じだった訳だが、なんだか気持ちが悪くて、「お茶飲んで帰る」

と私はスターバックスへ逃げ込んだ。

とにかくこの人は全てが「受け身」なのだ。

入社して間もない頃はそれも仕方ないかと思っていた、

しかし1年たっても、2年たってもこの有様。

もちろん、私にも社長にも注意されている。だが改善される気配はない。

欠勤も遅刻もしない。残業はきっちり2時間して帰る。

だがこの仕事っぷりを見ていると、いったい何の残業をしているのかわからない。

ボーナスの話になったときのことだ。

私は1ヶ月分ひねり出してもらったが、彼はボーナスをもらえなかったらしい。

愚痴っていた。

だがよく聞くと

ボーナスは出たが、入社したときに前借りしていた金を引かれてほぼ0円だった」

らしい。

何なんだ、この人。

だが仕事もするが定時に帰りたい時はがっちり定時で帰り

社内のあれこれで意見を求められれば社長批判もいとわない私より

始業30分前に来てPCの前に座り、21時までデスクに座っている

意見を求められても何も考えていないためはっきり返事をしない彼のほうが

社長の評価は高いと聞いた。

あぜんとした。

これが私が会社を辞めた全真相

いろんな人が理由を知りたがったが、話しても「その年齢でそんな人はあり得ない」

「というかその人を雇い続けている会社があり得ない」と言われたので言いづらくなってました。

いや、あるんですよ、そんな会社も、そんな人も。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん