2009-07-22

4ヶ月の恋

大学卒業し、大学院に進学した。研究室はうつらず、学部時代と同じ研究室に入った。

その時外部から入ってきた同期の女の子に恋をした。

彼女は学部時代は俺の地元大学に通っていた(出身は別)ので、すぐに共通の話題が見つかって、最初の飲み会で比較的打ち解ける事が出来た。

大学留年していたらしく、学年は同じだが年齢は一つ上。

そのまま彼女に恋をした。スタッフの一部に煽られさえしてしまうバレバレな状況。

機会があれば積極的にアプローチをした。

彼女との距離を詰めようとした。

俺に髪の毛の長さについて聞いてきたりして、彼女もそれらしい態度を取る事もあった。

とは言え、彼女は普段は俺との距離はそんなに近くはなく、他の先輩方とくっついている事が多かった。

先輩との距離感恋人距離感

俺との距離感普通に友人としての距離感

怪しいなぁとしばらく思っていた。

まぁ、ただ彼らには俺が彼女が好きな事を知られていたので、特に何もないのだろうと高をくくっていた。

それからしばらくして、突然デートに誘われた。

彼女は前々からインターネットを家に引きたがっており、そういう筋に詳しい俺に契約について教えてほしいとの事。

後日、一緒に契約に行った。

ごくごく普通デートに出かけそうな女の子の服装、スカートサンダルポロシャツ、で、彼女は来た。

時間に遅れてくるのも女の子にありがち。ごくごく普通だった。

一緒にお昼ご飯を食べる事になっていたが、時間的な制約で食べられず、インターネット契約をして、いくつかお店を見て回って終わり。

浴衣が見たい」と彼女が言ったので、浴衣を見せてよさげなものを試着してた。

あの時の浴衣姿は良かった。

インターネット工事が翌週になったので、翌週設定をしに彼女の家に行く約束をし、その日は終わった。

翌週彼女の家に行って、インターネットの設定をした。

彼女は部屋着で出てきた。

設定そのものはややてこずったものの、普通に終わり。

ウイルス対策ソフトなどの設定もして、帰り際に彼女に告白をした。

彼女の答えはNoだった。

どうやら、距離感が近かった先輩方のお手付きだったらしい。

「ヤリたいだけでしょ?」と言われた。彼女はすでにセックスマシーンと化していた部分があったらしい。

「あたしは君が思ってるほどキレイな女じゃない」

「あたしみたいなろくでもない女じゃなくて、もっと真面目なコと付き合ってほしい」

「君の事はキライじゃないけど好きになれない」

「もてあそんじゃってたらゴメン」

「もといた大学の先輩が好きで忘れられないけど、その人はもう結婚しちゃう」

俺はどうする事も出来なかったし、どうする事もしなかった。

最後に一つだけ彼女にお願いをした。

彼女を抱きしめた。

そして、俺は彼女の家から家路についた。

その後、数日経つが、彼女はまだまともに学校に来ていない。

俺はもう彼女に未練はない。彼女がいない事を除いて、いつも通りの生活に戻っている。

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