2009-06-27

台湾民進党、馬政権の対中独走外交に深刻な危機感

ECFA(一中市場遂行には国民投票による同意が必要

新しい署名運動が始まった。

台湾国民党が暴走気味にすすめる「一中市場」(ECFA)は、国民の理解を超えた事態の到来であり、同意が必要。国民投票が必要とする運動が開始された。

民進党こうやって反撃に機会をうかがう。

しかし馬英九は、アクセルを踏み込んだ。

中国へのめり込み暴走のスピードを上げたのである。

まず馬は国民党党首に返り咲く。すでに既定方針であり米国に隠した資産などのスキャンダルは収まったとばかりに党内に異論はすくない。

ライバルの王金平(国会議長)は、いまや求心力に乏しい。

主席の呉伯雄はもともと飾りだが、党主席ゆえに北京に二回でむいて第三次国共合作共産党の『党主席』としての胡錦涛と会った)を実現、馬は臍を噛んだ。名誉主席連戦北京へ詣でて、二回、いや三回、胡と握手している。

馬英九は呉伯雄・現主席を党首からひきずり降ろすために、五輪委員会委員長という閑職を用意している。

 

実質的大陸との話し合いの窓口だった海峡基金会の江丙伸も、降ろされる前に機先を制して辞職を表明し、馬は仕方なく「慰留した」ため江は居残る。大陸との交渉の主導権を馬に渡すまいとする国民党内本土派の最後の抵抗とも囁かれる。

だが、馬はもはや直接交渉ギアチェンジしたようだ。

馬英九の狙いは何か。

次に国民党の『党首』として(台湾総統ではなく)、北京へ赴き、共産党『党首』の胡錦涛とあって、第三次国共合作を煮詰めることになる。

あわよくばノーベル平和賞

冗談は止めて欲しいと民進党ならびに野党関係者は大声をあげて、冒頭の「一中市場」反対、国民投票要請する署名活動を始めたのだ。

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