ドラえもんにしろアンパンマンにしろサザエさんにしろ、異常な長寿を誇るテレビアニメがあります。
こういった作品はいつも見慣れすぎてて、見過ごしがちなんですが、実はこれ以上無いぐらい普遍的なテーマを伝えているんですね。
特にオープニングテーマとエンディングテーマの歌詞はその作品を凝縮したものではないでしょうか。
アンパンマンの歌詞も活字にしてみると、こんなに深いことが歌われているのかと驚きます。
「なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ
わからないまま おわる そんなのは いやだ!」
ネガティブなことがあることを認めつつも、それを打ち消す強い意志を提示するところが
健康的でとてもいい。
それと同時に残酷なまでに生命と友愛と自己犠牲のシンボルとして存在するアンパンマン象も垣間見れる歌詞でもあります。
アンパンマンは24時間体制で町の平和を守っている上に、自分の身体の一部を他人の飢餓感を埋める為に提供するという、自己犠牲の塊です。
アンパンマンはつらい時とかどうしてるのでしょうか。
私欲とか無いんでしょうか。
たまには悩み、欲に溺れ、自己と格闘するアンパンマンも見てみたいと思うのは
たぶん僕だけでしょう。
※アンパンマンはやなせさんが戦争に向かった兄弟をモチーフにして作られたキャラクターだとかいう説もあるそうで。
そう考えると、理不尽なまでに使命を受け、遂行するというスタイルも納得出来ます。
つまり戦争に行った方々には自己の葛藤とかそんなことを言える余地は無く
有無を言わさず任務を遂行していた訳ですね。
自分のやりたいことが何かで悩める現代人(アンパンマンにおける住民)は先人やアンパンマンとくらべたら、どれだけ幸せな立場なのか考えさせられます。
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられない なんて
そんなのは いやだ!
今を生きる ことで
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
なにが君の しあわせ
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を
こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ
どこまでも
そうだ おそれないで
みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる
光る 星は 消える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
http://www.youtube.com/watch?v=BUGh-7Y5kZA
そういえばタチコマとアンパンマンは結構かぶるところもありますね。
手のひらを太陽に - Tachikoma version
特攻隊として戦争に行った、弟さんに向けて作った歌でしたよね 幼少から好きだっただけに、衝撃が大きかったなあ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3 アンパンマンのヒーロー像 やなせたかしがアンパンマンを生み出した背景には、戦中・戦後の深刻な食糧事情があった...