■ガキのときのはなし
うちの親は気がきかない。
俺が友達を呼んできてもおやつを出してくれるなんてない。
俺が冷蔵庫の缶ジュースを友達に渡す。
あるとき友達の家に遊びに行ったら友達の母親がコップに注がれたジュースと高級なクッキーを持ってあらわれてびびった。
びびったというか惨めになった。
その友達にいつもなにもしていないからもうしわけなくもなった。
親にそんな気配りを求めるのが正しいかどうかはまあ置いておいて
俺はそんな気配りのできる親に将来なりたいなと今日なんか思った。
することなくてぼうっとしていてガキのころをふりかえって悲しくなったからだ。
ガキのころの気持ちって大人になってもちゃんと残るんだよな。
しかもやけにマイナスのフィルターがかかって。
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