はてなの気持ち悪さは、メタに更にメタにとどんどん逃げていけるような設計、直接対決の緊張感を常にガス抜きさせることを可能にするシステム設計にある。
キーワードで議論っぽくなると、id pageに逃げ、更には、☆、☆引用部、☆コメ…どんどんコミュニケーションがメタ化していく。
同じつぶやきサービスでもTwitterの@と比べると、違いがよくわかる。
はてブの構造も同じ。自分のダイアリに書いて、トラバなどで正面から議論するのではなく、ブコメで一言バカにして終わり。ブコメなんて一言しか書けないんだから、内容に対して大してつっこまれることも少ないし、ガチな反論されることも少ない。そこで更に旗色が悪くなれば更にメタブタワーも可能、と。
そんな風にコミュニケーションにおいて対立し、極度の緊張が発生した時、逃げる道を一杯用意してくれてるのが、はてな。
「悲しい時や苦しい時はメタな視点を持てば良い」んだもん。確かにメタに逃げると、楽になるのは事実w
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081223/1230031157
ここで言っとくがメタな視点が常に悪いわけではない。メタな視点を持った上で、新たな議論が生まれうることはある。が、はてなにおいてはそれは難しい。ブコメ、☆、☆コメ、などなどレイヤーの違うコミュニケーションが同時に複数存在するし、何がなんだかわかんないもん。反論するの面倒になっちゃう。発言してるレイヤーが違うから。←はてブに対する反論のコストが高いって誰かが言ってたのはそういうことでしょ。
トラックバックや直接メッセージ(メールなど)まではいかない「集団間でのゆるういつながり」を可能にしてくれているといえば聞こえはいいけど、直接喧嘩はしない(できない)けど、遠くから聞こえるように陰口を言うことを可能にしてるだけとも言える。
いかに傷つかないで傷つけることができるか。「議論」というがっつり組まなければいけないコミュニケーションのフィールドに乗らずに、いかに、場外から、もっともらしいことだけ言い逃げできるか。そういうことを可能にしたいという夢を叶えるのが、はてなのサービス群(特に、ブコメ、☆、☆コメ、ハイク)。