JR改札前で不意打ちのように浴びせかけられた彼女の笑顔を強く焼き付けることに成功した私は、長い連休を締め括る夜に何度もそれを引っ張り出してきてはカーペットの上を縦横無尽に転げ回っていた。
急なんだもん、にこっ、って。
心臓がギューッとなるみたいで、うまいことも言えずただただ、頬が引きつったような笑みを返すのが精一杯だった。
思い返すだに胃の奥がぽかぽかしてくるような気分だ。
そんなに近くで浴びせられたら、俺のイカロスウィングは溶けちゃうよぉ~、とか言えば良かったかなぁ。
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