2009-03-18

包茎手術をした 1

非常に長文だが、真性包茎等で悩んでいる男性は一度目を通して欲しい。また、彼氏や旦那が包茎で悩んでいるという女性の方にも読んでもらいたい。包茎で悩んで、ネット検索している人たちにこの文章がヒットしてくれることも期待している。

当方30歳男。非勃起時は剥けるが、勃起時は皮が狭くて亀頭が皮から出ずに包まれたままのチンコでこれまで過ごしてきた。原因は皮が余っているため包皮輪が狭く、勃起時には窮屈になり亀頭が露出できない状態だったから。包皮輪の狭い仮性包茎ということらしい。なので、女性と深い関係になるのが怖く、常に着かず離れずの行動を取ってきた。幸か不幸か女性のほうから言い寄ってきたこともあったけれど、こちらはまったく自信がないために積極的にはなれず、相手の気持ちを汲んであげることができずに拒否してしまうことさえあった。包茎であることがバレたら……と思うと情けなくて、怖くて、女性と付き合うことができなかった。男として本当にダメだった。

女性エッチした経験はもちろんなし。つまりは真性童貞。最高到達地点は手マン。手でちゃんとイカせることはできるのだが(手(指)のエッチは凄く上手いらしい。自覚はまったくないため社交辞令だとは思うが)、その後に女性から「エッチしたい(挿入して欲しい)。生でも良いから」と言われても、自分チンコを見せるのが嫌だったので頑なに拒否してきた。もちろん、フェラチオをしてもらった経験も、手コキでイカされた経験もない。

元々が消極的な性格であり、また友達も一人もおらず、30歳というおっさん年齢に達してきたため「もう女性エッチする機会もないだろう」と諦めてはいたのだが、公衆トイレ温泉など同性の目が触れるところで「こいつ包茎かよ」みたいなことを思われるのはとても嫌だったので、思い切って包茎手術を受けてみようと思った。

男のシンボルである以上失敗するのは嫌だったので、まずはネット包茎手術についての噂を検索してみた。無論、噂はアホみたいに飛び交っていたわけだが、共通して言えるのは「テレビCMなどで流れているような有名なクリニックや、保険のきく総合病院等では手術はするな」ということだった。理由としては、

  • 手術の仕上がりが雑(手術をした箇所が変色し非常に不恰好に仕上がることが多い。総合病院などでは包茎手術は経験の浅い若い医師が執刀することがあり、手術の出来栄えが非常に不安定である、など……)⇒実際、僕が手術を受けたクリニックで「手術の失敗例」として総合病院で手術をしてもらった例が出ていた。画像を見るとチンコが白く変色し、一発で「手術をした」と分かるような状態だった。
  • 料金が高い(単なる包茎手術のみならず、手術に際してのオプションを勧められることがあったりするなど、弱みに付け込むクリニックも少なからずあるらしい……とのこと)

とまあ、あくまでネット上での噂に過ぎないわけだが、これから手術を受けようとナーバスになっている自分としてみれば、どうしても気になってしまう。そこで、2ちゃんねる包茎手術に関するスレッドを読んだところ、あるクリニックが大変評判が良いらしい、との情報を得ることができた。実際そのクリニックのサイトを見ると、チンコの写真も大きく掲載されており、術例や術後の状態の詳細などもきちんと説明されていた。また、メールでも相談を受け付けているなど、包茎手術(というか男性の悩み全般)に対してとても真摯に情報発信しているんだな……という印象を受けた。手術費用も他のクリニックに比べて安価(13万円でお釣り来る。この中には、術後の診察費用もすべて含まれている)で、まあ「安かろう悪かろう」という不安もあったのだけれど、いつまでも迷っていては先に進まないので、2ちゃんねるの噂を信じ(今考えると博打的だが)、思い切って手術を申し込んでみた。

手術当日。緊張のため朝から食べ物や飲み物が喉を通らなかった。ほとんど空腹の状態で向かう。クリニックに到着すると、やがて診察室へ通されて先生が登場。何だか調子の良いおっさんで、冗談や軽口をバンバン叩くわけだが、きっと緊張している僕を解してくれているのかな……と思った。

包茎手術の説明を受ける。パソコン上に格納されている画像を使って詳細に説明してくれる。サイトに掲載されているものよりも更に詳しい画像で説明してくれる。手術中の画像や手術直後の画像など、かなり生々しいものが目に入ってくる。そして一番キツかったのが、術後数日が経過したときの画像だ。術後チンコに包帯を巻いて一日~二日は絶対安静という指示を受けるわけだが、何かの拍子で糸が取れてしまうなどして傷口が開いてしまい、おびただしい出血がチンコを包んでいる画像もいくつもある。僕は血を見るのが非常に苦手なのだが、この時は更に緊張と空腹のためダイレクトに伝わってきてしまい、貧血状態になってベッドで倒れこむことになってしまった。

ただ、僕は遠方からこのクリニックへ来ていたのでここで引き下がることもできず、また先生からも「30歳までこの状態で放っておいて欲しくなかった。もっと早く来て欲しかった」とまで言われたため、意を決して手術を受けることを決意。手術台に乗せられてからも緊張は続いていたのだが、先生が来てからは覚悟を決めることにした。

いよいよ手術開始。最初は皮を剥いたま勃起を行い(先生チンコをマッサージしてくれます)、勃起した後の皮の位置などを細かくデッサン。いくら皮が余っているとはいえ、皮を切り過ぎると今度は勃起したときにチンコが伸びなくなってしまい、勃起時に亀頭は露出しているけど、ただ単に太くなっただけ……という状態になるそうで。「包茎手術をしてもらったら、勃起してもチンコが長くならなくなった」という失敗例をネットで見たけど、多分原因はそれではないかと思う。この先生は、そのあたりもちゃんと考えて手術をしているみたいだ。

その後、チンコに麻酔をするために麻酔針を突き刺す。これが痛い!僕は声を押し殺す程度で我慢できたけど、人によっては身を捩って声も出るかもしれない。ただ、即効性の麻酔なので、一本打った後に色んなところに打つんだけど、それはあまり痛みを感じなかった。麻酔を打った後、先生が「ここは痛いですか?感じますか?」ときちんとチェックしてくれるので、「感じる」と言えば追加で麻酔も打ってくれる。

何も感じなくなった後、いよいよ手術開始。電子メスで皮を焼き切っていくんだけど、麻酔がしっかり効いているから痛みはまったくない。ただ、皮を焼き切るときの焦げたニオイが何とも言えないんだけれども。この時にいろいろと雑談をしていたんだが、どうやら午前中にも一件手術を行ったらしく、開業している日にはほとんど手術を行っているらしい。ネット上で見た情報の中に「手術の数を多くこなしているクリニックで受けるのが良い」という情報があったため、ここで受けて良かったかも……という気持ちになれた。午前中手術を受けたのは僕よりも遥かに若い男性で、先生と「それくらいの年齢のときに手術を受けていれば良かったですねー」なんて会話もしていた。

途中、眠くなってきたので半分眠っているような状態に。それくらい、手術中痛みを感じることはなく、安心した気持ちで完了を迎えることができた。開始から約1時間だろうか。先生の「終わりましたよー」の声に「え?もう?」っていう感じで答えた。皮を切った後のチンコは見事亀頭が露出しており、今まで見慣れた皮に包まれたチンコではなかった。先生がしっかりと包帯を巻いてくれ、「よく頑張りましたね。安静にしてくださいね」という言葉で手術は終了。その後無事帰宅することとなった。

http://anond.hatelabo.jp/20090318201239 へつづく。

記事への反応 -
  • http://anond.hatelabo.jp/20090318193211 のつづき 手術が終わってそのまま電車で帰宅。「座席に座るときには、できるだけ社長座り(腰の位置を前にずらして偉そうに座る姿勢)をしてください...

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