2009-03-10

価値観イリュージョン

これはあくまで私の独断と偏見だけど、ボーカロイド界隈とか東方とか、あとその他のニコ動とかで流行ネタの多くに言えるんだけど。

あれらはあれを持ち上げる人たちの色んな理由によって「高く、高く持ち上げざるを得ない」ものになってると思うんだよね。

 

アマチュアDTMerでも歌を入れてみたい、けれどネトアでは物足りないし色々と互いに負担が大きいし、かといってプロに依頼できるほどの腕も用意できる報酬もないし。

でも、ボーカロイドならそれらの問題が簡単に解決できる。

自分で描いた絵や曲やアニメーションムービーをみんなに見てもらいたい、自分でちょっと踊ってみたので見てもらいたい。

でも「キモい」「つまんない」「ナルシスト乙」「ヘタクソ」って言われるのは怖い。

でもモチーフ東方世界観に入れ込んでしまえば、曲を東方アレンジにすれば、踊りをウマウマにすればみんなも違和感無く乗ってくれる。

 

もちろんそれによって「自分世界を表現する」ことを失うのはデメリットとして大きいんだけど、

それでも「みんなで1つの世界を共有して、皆で常にそこからはみ出さないように表現し続けること」で「絶対にすべらない」のはそれ以上にメリットとして大きい。

だから私達はもうボーカロイド東方をみんなで高く持ち上げて、これでやっていこうと決めた以上、今更下ろすわけにはいかないんだ。

ひとりで勝手に手を下ろしてオリジナルでも発表しだすと、相当な才能の持ち主なら「流石ですね!」とも言われるだろうけど大半はそうはならない。黙って無視されるようになるだけだ。

だから大方の中途半端クリエイターはもうこの神輿を下ろせない。そういう状況があって、

それ故にこの状況を自分達で無意識下に正当化するために、「ボーカロイドがあればもう人間いらない」とか「東方ほど面白い世界は他に無い」と言い続けないといけないんだ。

と思う。

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