会社の帰り道、風邪を引いて39度の熱が出て、割れるような頭痛と関節痛でかなり辛かった。どうしても座って帰りたくて、電車を一本見送り、10分後に来た当駅始発の電車に乗って座った。
やがて、発車直前になって老女2人(60代くらいと70代くらい)が乗ってきて、僕の目の前に立った。嫌な予感がした。
座りたいなら、僕のように一本見送って次の電車を待てば確実に座れるのに。もしくは、優先席の近くに行ってくれればいいのに。最寄りの優先席は、若い女性に占領されていた。今譲らなければいけないのは、本来ならばあいつらなのに。
案の定、60代のほうが、僕に話しかける。
「彼女(70代のほうを指して)に席を譲ってくれない?」
譲れる体調だったらとっくに譲ってる。だが今は、座っているだけでも辛い。できれば横になりたいくらいなのだ。「すいません、今熱があるもので」と断った。
60代は眉をひそめて、70代のほうに向かって「まあ、最近の若者は、思いやりがないのよねえ」と大声を張り上げた。
すると、僕の隣に座っていたおじいさんが、席を立ち上がり、「こちらにどうぞ」と70代に譲った。これで、2人が優先席のほうに行ってくれる可能性はなくなった。四面楚歌である。
相変わらず60代のほうは、「おじいさんが譲ってくれるのに、若者が譲らないなんてねぇ」と、嫌みったらしく声を張り上げる。
だから、譲れる体調だったらとっくに譲ってるっつーの。
そのまま30分、車内で嫌みに耐えた。
そんな体調で電車に乗ったお前が悪い。 お前みたいなのが、ウィルスを広めるんだろうな
こういう「いちがいに責められないが、同情もできない」話を外に書き込んだところで、共感レスなんぞもらえないので無駄。
http://rakudaj.seesaa.net/article/3130212.htmlを思い出した。