2009-02-06

長く生き残っていくために

http://anond.hatelabo.jp/20090205093759

 だからさ。笑いの質が「いじめ」に起因していると、いっときは笑えても、だんだん笑えなくなるんだよ。なぜか? 最初は「自分とは関係ないフィクションだから」と思っていられるんだ。でも「いじめ」というのは、どこにでもあり、誰の心にもあり、しかも、自分がいつ加害者になるか被害者になるかわからない、という、普遍性の高いものだから、ネタを見ているうちに、やがて、心当たりのあるシチュエーションが出てきてしまうわけさ。そうなると、もう他人事とは思えない。昨日までゲラゲラ笑えたネタが笑えなくなる。

 そんなこと、他の誰より、お笑い精通しているお笑い芸人が知っている。

 具体的に言うと、「きれいな顔が変な顔になる落差で笑わせる」というのなら、芸人本人が笑われるだけで問題ない。でも、「変な顔を強調して笑わせる」となると「変な顔(と思われている)の人」全員を笑うことになってカチンとくる人が現われるわけだ。

 長くお笑い芸人でいたかったら、出来るだけカチンとくる人が少ないネタを見つけて、自分のものにしないといかんわけさ。

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