ブロードバンドが普及したおかげで、随分と自分が感じるファイル容量の「重さ」というか「大きさ」というか、そういった感覚が変化しているような気がする。
自分の場合、7年ほど前までISDNだった(今は光回線)。64Kbpsだと一時間にダウンロードできる容量なんてのは25MB位か。「ニコニコ動画」が動画一つあたり上限100MBというから、高画質なものであれば、十数分程度の動画を見るためにたっぷり4時間待たされる事になるわけだ。すげえな(笑)。
当然ながらPCを再セットアップして、OSを入れた後のWindowsUpdateが一晩がかりなんてのはザラだった。サービスパックは100MB軽く越える事もあったし、IEだけでも一時間以上かかってた。
この当時としては、超10MB級で「重い」「時間がかかる」「途中で切断してたら(ダウンロードやりなおしになったら)どうしよう」という感覚がついて回るようになってたと思う。
しかし今では「重い」かどうかは、ファイルの容量ではなく、純粋にダウンロードにかかる時間によって決定されているような気がする。こないだWindows7のISOイメージデータをダウンロードした時も、2.45GBもの容量を落とそうとして、ダウンロード完了までの時間が1時間越えて初めて「うわ、重いな」と感じた時は我ながら驚いた。もっと感じる事がその前にあっただろと自分で自分に突っ込んでしまった。
しかし、10歳ほど年下の親戚の子達はその辺が完全に違う。数百MB超のゲームの体験版や動画をホイホイ落とし、それを大量に、無造作にPCのHDDに放り込んでゆく。
いや、それを見て「最近の若者は」なんて言うつもりはない。大ボリュームのコンテンツをシャワーのように浴びて磨かれていく感性が何を生み出してくれるのか、むしろ楽しみだとすら感じている。