2009-01-14

私はどうしても、海外で暮らしたいのだ。

祝日月曜日成人の日。知人Aと話していたのは、私が海外で暮らしたい理由について。

私は日本にもっとコミットしたいのだ、という説明に彼は理解できない表情を見せる。

たとえば、村上春樹は一度デタッチメントコミュニケーションのあり方とか、もっと物理的に日本からも)に凄くふれたからこそ、今コミットメントに戻ってきているのだと思う。それは、(世の中の)時節とか(人間の一生における)時期とか、色んな要因があるとは思うけれど、一度おもいっきデタッチメントに触れたからこそ、だと私は思う。その触れ幅があったからこそだと。

私は、もっと日本とか、もっと言えば近しい人々、あるいは家族、にコミットしていかなければいけないと思っている。私は日本が決して嫌いではないけれど、決して好きでもない(プラスマイナス0)。あるいは、家族とは無関係基調とした関係を築いている(マイナス)。もっと、コミットしなければと頭では考えているのだ。しかし、感覚は動かない。

海外で暮らしたい」というとある種の人々にはよく言われる、

日本のすべてを知っているの?日本にはいいところがたくさんあるのに、それを知らぬ間に海外?」

の発言に対する答えとしては、「いちど離れてみないとわからないことがある、私はもっと日本のよさを発掘したいし日本を、日本にいる人を、もっと言えば近しい人々を、家族を、好きになりたいのです、だから海外に行きたいのです」だ。

そう、離れて俯瞰してみないと、別のものと比較してみないと、わかりえないことはきっと多いと思うのだ。井の中の蛙日本のよさを語る人にはなりたくない。ただの勘違いでないといいきれるのか?俯瞰図を、比較結果を、知識として知りたいのではなくて、もっと感覚的な身体的な言語として会得したいのだ。

あけて火曜日今日。知人Bと飲みに行った。そこで、再び海外で暮らしたいのはなし。

上記の説明をすると、「ぬるいなー若いなー」というような、青臭い学生でも見るような目つき。

でも、こんな話をしていると、それは凄く納得できると同意を得る。

海外に身を投じること。それは、携帯もない、メールもない、ネットは限られた場所で限られた時間のみ、活字も限られていて、言語的な問題から道行くときのインプットも少ない。日本に暮らしているときとの圧倒的な情報インプット量の差。ようするに、やることのない、無、の状態が多くなるということだ。その状態にあえて身を置くことで、考えるようになる。孤独を感じ、つまらないなーと感じ、自分を深く掘り下げていく。日本にいたときの自分を取り巻く状況を、外側から見れるようになる。必然的にそうせざるを得なくなる。その状況にあえて追い込むことで(そのときはつらかったとしても)得るもの―経験として得るもの、その状況をどう自分は対処するのか、というその過程そのもの―に意味があるのではないかということ。どんどん深まっていき、最終的にはコミットなって必要なくて一人でいいジャンとなってしまうかもしれない、そういう考えの深化。私は、それを求めて旅行ではない、長期的な海外生活をしたいのだ。

コミットではなくなるかもしれない、孤独を求めている。

それも確かに、私の本心なのだ。しかし、求めているのは結果としての孤独ではなく、そこにいたる過程。

日本にいても、感度のいい人なら、実行力のあるひとなら、あるいは意志の強い人ならできるのかもしれない。けれど私は、あえて異なる環境自分のみを投じることで、変化を掴み取るというやり方をしてきたし、これからもそういう風に生きていくだろうと思っているし、生きていくという意思もある。

あえて、自分を異質な環境へ放り込むのだ、強制力を持って自分を変えるのだ。

そういう野蛮なやり方が、私にはあっているのだと思う。

だから、私は海外に行きたい、旅行ではなく暮らしたいと思うのだ。

異なる文化に身を投じ、異なる考え方を知りたいと思うのだ。

自分孤独であることを実感し、自分孤独をきちんと見つめたいのだ。

日本からの、近しい人からの、家族からの、あるいはデタッチメントになるのかもしれない。

けれどやはり、そこを経ないといけないと思うのだ。そこを経ないと変えられない自分の中の何かわだかまりがあるのだ。小さく硬い見えないけれど違和感のあるかたまり。

それを、気にしなくても済むほどの、あるいはつまはじきにできるほどの。圧倒的な経験(異質なものへの対峙)。

そこを経ることで、生きる事が楽になるような気がするのだ。

だから、私は海外で暮らしたい。

  • 皆保険あるの?

  • すぐに旅立て。 増田とかしてる暇があったら。 文面から察する非常に「海外で暮らしたい」みたいだけど、 なにがその実現を妨げているの? 私が可能な範囲で相談にのってあげるから...

  • 海外で暮らした後にこれこれこういったモノをアウトプットしたい、という部分が全く見えてこないので 単に海外にあこがれてるだけの子供と同レベルに見える

    • 同じ印象。 まずこの子にそんな行動力ゼロ。 稚拙さもさることながら、頭の悪さが露呈されてる。 先ず何よりも本当に出来る人はこんなところで愚痴る前にやってる。 俺みたいに。 周...

  • http://anond.hatelabo.jp/20090114010845 何のためにコミットしたいのか、コミットした結果どうしたいのか、っていう部分が伝えられてないから、理解できないんだと思う。 増田が本当はそういう...

  • その気持ち判るよ。 だから、 you,とりあえずいっちゃいなよ! いきなりヨーロッパ圏に1年とかは金もかかるしビザだとか敷居も高い。 取りあえず1ヶ月くらいのアジアなら金も知識も...

  • 海外に身を投じること。それは、携帯もない、メールもない、ネットは限られた場所で限られた時間のみ、活字も限られていて、言語的な問題から道行くときのインプットも少ない。日...

    • この元増田はモラトリアムしたいだけにしか見えない 現実感覚が希薄すぎる

      • この元増田はモラトリアムしたいだけにしか見えない 現実感覚が希薄すぎる あー、そうかも>モラトリアムしたいだけ 中二病っぽいよね。 現実感覚というか、身の回りに親族、知...

  • 高校から海外に暮らしてる自分にしてみれば、海外に住むことによって見えることもあるけれど、見えなくなることもあるよ。こればっかりは一長一短だし、海外に暮らすことによって自...

  • そこまでちゃんとした考え持ってたわけじゃないんだけど、高校生のとき登校拒否気味だったもので、オーストラリアへ一ヶ月ホームステイしたよ。 まずはホームステイとかからでもい...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん