2009-01-05

なぜクリエイターは叩かれるのか?

世間ではクリエイターが冷遇されすぎだと思う。

もの凄く苦労して作った作品が叩かれるのは悲しいものがある。

なぜこんなに叩かれるのだろうか?どうも釈然としない。

アニメクリエイター給料も少なすぎる。一般にクリエイター賃金は極めて少ない。

ごく一握りの人気クリエイターを除き、高卒零細企業サラリーマンほどの賃金、ないしはそれ以下しかもらっていないという現実

東京芸大を出てもそういう人はごまんといる。

生活に苦しみながらも低賃金で汗水垂らして美を追究し作品を作り続ける生き様には美しいものがある。

敬意が払われてしかるべきだ。

なのに、実際には「クリエイター」を自称するだけで叩かれる。

作品価値も分からないような奴が叩いていることも少なくない。

俺はクリエイター職人をカッコイイ職業だと思う。

彼らは何が気に入らなくて脊髄反射的に叩いてしまうのだろう?

それを真剣に聞いてみたい。なぜここまで叩かれないといけないのか?

ご存じだろうが、ルネッサンスの時代には芸術家尊敬と崇拝の対象だった。

レオナルド・ダ・ヴィンチを初めとする宮廷芸術家が活躍した時代である。

当時は芸術家というと今のような貧乏臭いイメージとは正反対のものだった。

宮廷や貴族が積極的に芸術活動を奨励していたからである。

どこで間違って、芸術家の地位が失墜してしまったのか?

思うに、豊かな時代になり、芸術もまた消費物として扱われるようになったことが大きな原因だろう。

いつからか、「芸術を有り難がっていた鑑賞者」が「我が儘な消費者」になってしまったのである。

「崇高な美の結晶であった芸術作品」は、いつしか「大して味わわれることも無く消費される商品」へと変質してしまった。

そして、クリエイターたちも、そうした時代の変化に迎合して消費物として色合いの強い作品制作するようになった。

これが事の顛末ではなかろうか?

確かに現在クリエイターは、人々の欲を満たしたかと思いきやすぐ飽きられてしまうような消費物を作っているだけだとも言えるが、

それでもよく見れば優れたクリエイターがいるというのが俺の考えである。

クリエイターが消費物を作り、受け手がそれを消費する、という認識があまりに定着してしまってる。

この構図で認識することは害悪である。

新しい作品が現れても即座にこの構図に当てはめられて、盲目的に消費物として扱われてしまう。

そうして、本当に良い作品が正しく評価されることもなく、クリエイターはつまらないものばかり作るという認識が不動のものとなっているのだろう。

  • クリエイターって叩かれてるの? 芸大は別に給料を保証してくれる機関じゃないだろ。

    • クリエイターが冷遇されている例 ・低賃金 ・クリエイターを自称するだけでプッと笑われる風潮 ・すぐケチつける我が儘な消費者 ・クリエイターに対する尊敬の念の欠如

      • 叩かれるのと、冷遇とは全然違う話だと思うが・・・ アニメーターが低賃金なのは、業界で賃上げやってこなかったから。 消費者が我儘なのは、当たり前と言えば当たり前で、それに...

      • こういう自分が偉いと思ってる自称「くりえいたー」は冷遇されて当然だろう。俺だったら絶対発注しない。

        • 素朴な疑問だが、 こういう自分が偉いと思ってるクリエイター の「こういう」ってどういう?

        • 自分は凡人だとか本気で言うならそれは卑屈すぎるだろ 自分は他者より上、他人より優れてる、正しい場で評価されれば って気持ちが創作意欲を駆り立てるのに ダリも押井もリリーフラ...

          • あのな、自分で自分を評価してる時点で二流以下なわけよ。 評価は他人がするものであって、自分でするものじゃないの。 自分は自分の仕事のクオリティを管理しとけばいいわけ。 そ...

  • 博士と同じにおいを感じるなぁ。博士号をとっても、就職先がない。(特に文系)博士の場合は、一応、学振とかで優秀な博士は保護されているけど、クリエイターってそういうのないの...

  • あのさ、「昔は良かった」はいいんだけどさ、芸術家について語りたいんなら、もう少しルネサンスについて調べてから言ったら? レオナルド・ダ・ヴィンチを初めとする宮廷芸術家が...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん