クリスマスイブの話。
俺は彼女をアパートに呼んで、俺が作ったカレーを一緒に食べることにした。
彼女はシャンパンとケーキを持ってきてくれて、楽しい夕食を過ごしていた。
シャンパンでいい具合に酔いが回ってきて、くだらない雑談をしてたら、ふいに彼女の先祖の話になった。
彼女「私のひいおじいさんは田舎から東京に出てきたの。なんかひいひいおじいさんがとんでもないことをやっちゃったから(笑」
俺「とんでもないことってなに?笑 まさか人を殺したとか?笑(冗談ぽく)」
彼女「うん、そうよ 笑」
・・・えっ?
彼女「人を突き落としたって。それでひいひいおじいさんは網走刑務所に送られたの。でも生きて帰ってきたって!(馬鹿笑い)」
俺「・・・ハハハ」
正直酔いが覚めてしまった。ひいひいおじいさんといえばもう100年くらい前の人であって、彼女とはほとんど関係ないはず。
でもなんでクリスマスにこんな話を?俺にどう思われるとか思わなかったのだろうか。
それ以来俺の中でこの問題がくすぶり続けている。彼女の先祖は人殺しなんだ、と思うとちょっとひっかかるものがある。
彼女への気持ちは変わっていないけど・・・前のような純粋な目で見ることが出来ない。
俺の方が間違っているのだろうか。気にするべきではないのだろうか・・・
彼女の話は眉唾だし、 先祖がどうのこうのって気にしても仕方ないのだけど、 そういうのをあっけらかんと笑い話で話す精神状態がイヤだな
気に病むほうがどうかしてる。 あなた自身の先祖が人殺しだったかもしれないわけだし。 8人いるはずの、あなたのひいひいじいさんがそれぞれどういう人物だったか知ってるの?
増田のおじいさんもしくはひいおじいさんの世代は多かれ少なかれ戦争に行ってるというのに何を気に病むことがあるのか。
自分の先祖に人殺しがいない人間なんて、まずいないだろう。きっと増田も俺も人殺しの血を引いている。 問題は、それが認知の範囲内か(世代が離れると知ることすら出来なくなる)...
「氷点」を思い出した。
自分はひいひいおじいさんの話なんて聞いたこともないなぁ。 だからか、その彼女の一族にとって、ひいひいおじいさんのやったことは、少なくともひいひい孫にまで語り継がれるだけ...