高校の英語の授業を英語ですることになるんだそうで、ああよかったねと。新聞見たら、正直無理とか書いてある。何が無理だって、弱音はくんじゃない。英語嫌いの生徒もいるからとか、そういう責任転嫁はよくない。腹くくりなさい。
外国語なんて、世界中みんな無茶苦茶しゃべってるんです。ドイツ語を勉強しているイタリア人は発音がどうにもならずに泣きだす、イタリア人のフランス語は滑稽だ、フランス人のドイツ語は意味不明。そしてアメリカ人なんて無茶苦茶もいいところで、あの強烈なアメリカ訛りの発音でドイツ語だろうがイタリア語だろうが何語だろうが、しゃべりまくる。平気でテレビに出てアメリカ訛りさらしてますよ。たいしたもんだ。
移民の人たちだって、みんなお国訛りでしゃべりまくる。こっちはそれになれなきゃいけないし、向こうは訛りを押し付ける。
これが外国語。使える外国語ってこういうこと。細かい発音とか表現とかなんちゃらかちゃらって、ずーーーっとあとの話。
語学学校とかでまず言われるのは、日本人はなぜ口をきかないかです。僕はそれをいわれる度に説明する。日本人にとっての学校って云々、、、でも、語学学校ではしゃべらなきゃいけないけどそういう環境に慣れてないのが普通で云々。黙ってるのが日本の文化とか錯覚されている気配すらある。これ、英語の先生たちの責任も一部ありますからね。
留学するなり仕事で使うなり、まず外国語で大事なのは、無茶苦茶でもなんでもしゃべる、意思疎通を図ろうとする、そして恥をかく。繰り返していくうちに、自分のいってることが通じているということが自信になって、お国訛丸だしでも堂々としゃべれるようになるんです。高校レベルで教えてもらいたいのは、この勇気と度胸と面の皮の厚さ。
それには、まず英語の先生が生徒の前で恥をかいてください。発音が下手? 結構じゃないですか。生徒がそれを笑ったら、笑いかえそうじゃありませんか。ばかにした本人がいずれ笑われるんだよ、そう思いましょうよ。教師は手本とならねばならないというならば、恥の手本となってください。ぺらぺらしゃべることは、決して手本にはならない。僕の高校にも米語をぺらぺらやる先生いましたけど、見てて痛かった。そんなことより、生徒と同じように先生だって外国語はダメでも腹を据えれば何とか通じる。それこそ本当のお手本だ。
ヨーロッパの語学学校には、語学を教えている先生もたくさんいます。そりゃあ、それなりにしゃべってますけど、でもお国訛りは抜けないし、文法の間違いだってします。みんな一緒なんですよ、そういう意味では。フランス語の先生やってる知人は、それでもフランスの若い子に文法きいたり、不自然じゃないか確認したり、でも発音は変ですよ(笑)。この精神ですよ。
だから、恐れず、不安にならず。若い人たちを、日本人の英語で、堂々と教えてください。そして、可能性のある人たちを、世界に導いてください。
何を勘違いして燃え上がっているか知らないし、あんたがどれくらい賢いか・賢い学校に通っていたか知らないけど、現場の生徒の『平均』を見てみれば「英語で授業って…」と教師が戸...