2008-12-22

http://anond.hatelabo.jp/20081222021154

生物系か…それだと大変かもしれんね。分野違いで全然事情が違うとは思うが…

私は子供の頃から機械いじりや電子工作が大好きで、怪しげな私設研究所で妙な研究に勤しむ「博士」になりたかった。で、博士課程に進んだんだけれど、真っ当な研究者の道というのは子供の頃想い描いていた夢とはちょっと違っていた。私にとっては「新しいものを作ること」そして「それを使ってもらうこと」こそが至上の喜びだったのだが、研究者としてやって行こうとすると「使ってもらって、ユーザの声を聞いて、改良してゆく」ことをやってても業績にならない。もちろんその過程で副産物として論文は書けるけれど、自分にとって論文ユーザの満足の後に来るものでしかなかった。一方で何ヶ所かでパートタイムプログラミング仕事をやっていて、現実プロジェクト自分コードが使われるプロセスを何度も体験して、こちらの方が自分のやりたかったことだなと感じた。

なので博士後の就職アカポスは全く考慮しなかった。パートタイム仕事の方でプロジェクトリーダとして設計からマネジメントまで経験してたことと、博士持ちということで、企業のR&D部門にすんなり就職が決まった(名前はR&Dだけど基本的に開発優先、論文は書きたいなら隙間時間に書いてもいいよ、ってところ)。大企業ではない。大学は経由せず、それまでの仕事で知り合った人の紹介だった。そこで何年か経験を積んだあと独立して、今は自分の作りたいものを作ってユーザに満足してもらうという、想い描いていた夢に近い生活をしている。

情報系はちょっと特殊で、開発現場最先端研究前線とが比較的近いところにあると思う。研究者として何らかの組織に所属していないとやりたいことが出来ないという分野の方が多いだろう。けれど、博士を出て就職というのが本流から外れることのように思われてるとしたらちょっともにょもにょする。

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  • 自分は小さい時から生き物が好きで、自他共に認めるマニアです。そんな自分は自然と研究者を目指していました。大学に入り、目的とする研究室にも入れ、卒業研究を行うことになりま...

    • 生物系か…それだと大変かもしれんね。分野違いで全然事情が違うとは思うが… 私は子供の頃から機械いじりや電子工作が大好きで、怪しげな私設研究所で妙な研究に勤しむ「博士」に...

    • 生物系、修士卒業後、地方公務員。 修士にいったきっかけは元増田とほぼ同じ。生き物いじりが大好きだったから。ただ、研究者を一直線に目指したわけではなくて、一般職種にも研究...

    • http://anond.hatelabo.jp/20081222021154 の増田さんへ。 自分は学位を取った後に企業で開発の仕事をしています。専攻は工学部の機械とでも言っておきますかね。 多々意見のある方もいるとは思い...

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