まだ犯人も捕まっていない、相手がどんな人達なのかも分らない現段階で、政府だとかメディアだとか、
あらゆる場所で「テロ」という言葉が使われるのに違和感がある。
テロというのはある政治的な意図の元に行われる犯罪であって、現段階で分っていて、確実に断言できるのは、
「元事務次官とその身内のかたが殺された」ということまで。
政府というのは選挙で選ばれた人達なんだから、政府だとか、官僚の振る舞いは、基本的に民意の下に
行われたという建前があってしかるべきで、「テロ」という行為は、それに対して異を唱える人達の、
一種のメッセージ伝達の方法ではある。
で、「犯罪が行われた」という以上のことが何も伝えられていないこの状況を、「テロ」であると
政府の人達が認めてしまうと、裏返せばそれは、「厚生労働省の振る舞いは、民意に反している」ことを、
犯人の意図が明らかにされていないこの段階で、政府自ら認めてしまっているような気がする。
犯人が捕まるまでは、あるいは意図が表明される前までは、政府はそれを「卑劣な犯罪」であると
テロは恐怖を振りまくことだから、「受け手側が恐怖を感じること」がテロリズムじゃないの? それを意図的にやるのがテロリストなだけであって。 迫害されていると感じるのに、必ず...