■実社会にほとんどいない男のリスクについて

http://anond.hatelabo.jp/20081119125922

これを読んで思ったのだが、たしかにそういう危ない男性は、割合としては少ない。

仮に少なめに見積もって、そういう男性が50人に1人と仮定しよう。

• この数字は理系社会で育った増田がクラスに1人以上はその手の危ない奴いたなー、20-30人に1人と見積もりたいところだが、しかし理系じゃない世界も含めるともうちょっと少なめに考えた方がいいかということで、今勝手に仮に設定した値である。この値についてもご意見頂ければ嬉しい。

さて値はともかく、50人に1人であった場合、そういう男性を前提として行動した場合、残り49人の皆さんにとってはたいへん失礼なことになる。一般論としての男性に言及する場合も的外れなことになるし、49人の立場から見たら、なんでわざわざ少数派のクズを取り上げて男性を語るのだという意味で「非処女はビッチなんだろケッ、とか言ってる非モテと同類」という感想になってもおかしくない。

しかし、女性にとってのリスクという観点では50分の1どころではない。何故なら、この手の人々は、警戒の浅い女性を狙うことが出来るからだ。つまり、50人に1人程度のレアケースであっても、うっかり言動が50回につき1回分の危険があるなんてものではない、自分の言動が届く範囲内の人が50人以上いる場合1回でも油断出来ない、実質的な危険があるということになるのだ。こういうわけで、女性の言動が横並びになるのはある種の必然だと言えよう。

特に、引用先の増田のように、自分が処女だと公言するなんてシチュエーションは、わざわざ自分から目を付けてくださいと言うようなもので、さらにこの数少ない人々というのは、通常女性は自らそのようなことは語らない→でもあの子は俺に届くように言った→これは俺向けのメッセージとすら解釈しかねない強引脳の持ち主であったりするので、本当に危険である。

というわけで、

• 実質そのような男性は殆どいない。
• ゆえに目の前のあなたがそうでないこともほぼ確信している。
• しかし、ごく少数の割合の人でも目に付くリスクを考えると警戒せざるを得ない。
• 男性の殆どが該当しないということと、現実的なリスクがあるということは別問題なのだ。
• 女性が性犯罪を警戒するのを見聞きして、自分が犯罪者扱いされたかのように受け取るのは、お互いにとって不幸なすれ違いである。

ということをご理解頂けないかと思ったりする今日この頃である。

ところでこれ男女逆も成立するかと思って考えたのだが、性質の悪い女性に目を付けられて窮地に陥る可能性があるから目立たないように日常気をつけていないといけない状況、たとえそのような女性が少ないとしてもそれを前提に警戒しないといけない状況ということで、強いて言えば言いがかりタイプの痴漢冤罪が該当するのだろうか。だとしたら、男性にとっては、いままで感じていない種類の新たなストレスであり、女性にとっては（細かい点はいろいろ異なるものの従来女性が感じてきた抑圧と似た構図の問題ということで）痴漢冤罪が何故あそこまで恐れられるのかという理解の一助になるのではないかと思う。　

※ポジショントークですみません。

Permalink | 記事への反応(2) | 02:43

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