2008-09-10

http://anond.hatelabo.jp/20080910102043

不思議なんだけど、なんでPerfumeを叩こうという人は

小難しいこと書くんだろうね。

元増田の書いている内容って別に何も難しくないでしょ。

テクノロジカルな表現手法に対する嫌悪感を示しているだけの話。

この種の感情というのは特に珍しくない。昔からシンセ嫌いな人間とかもいるしね。

ただPerfume音楽クオリティが低いのはそこに原因があるわけではないんだ。


実は今の音楽業界では程度の差はあれ、誰も彼もがテクノロジカルな編集過程を経ている。

一見アコースティックなサウンドにナチュラルな歌声がのせられていたとしても、

さまざまな処理が施されている。

音程はAutotuneとかMelodyneで修正され、声が前に出るようにEQコンプコントロールされていたりする。

また空間的な広がりを醸成するためにリバーブディレイなどで綿密にコントロールされていたりする。

音量だってサビは若干大きめになるよう持ち上がっていたりするくらいだ。

だからPerfumeというのは単にテクノロジカルな度合いが高いだけなのだ。


Perfumeがショボいのは、むしろトラックを作っている中田ヤスタカの表現の幅の薄さに由来する。

毎度同じようなコード進行にその上に載せられたワンパターンメロディワーク。

リズムは大概ハウスリズムだし実に引き出しの少なさを露呈してしまっている。

これはプロデューサーとしては致命的である。

小室哲哉つんく中田ヤスタカより一枚上手だったのは彼ら自身だけで完結しないからだ。

中田は全て自分で作ってしまう。したがって中田脳内を出ないのだ。

これに対して小室つんくは自分で全て作るわけではない。

トラック作る人間アレンジする人間が別に存在する。

だからいつでも新しいアイデアを投入することができるのだ。

アイデアさえあれば、後はアイデアを形にしてくれる人間に投げさえすればよい。

中田は違う。自分で表現可能な範囲内でしかアイデアを持つことが許されないわけだ。

もちろん彼が今後別の人間に投げるようになれば別だが。


こういうことはこれまで誰も突っ込んでこなかったが、

認識しておいたほうがよい事柄であるのでこの機会に明記しておく。

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