自分が傷付かないために、相手に合わせようとばかりしている俺。
自分の意見や言いたいことを極力封印し、相手に合わせて愛想笑いばかりをして媚びようとしている俺。
相手の機嫌ばかり窺って、相手に媚びて取り入ろうとする俺。
相手の話に「そうですね。そのとおりですね」と相槌ばかり打って機嫌を取ろうとする俺。
いじめられていた経験から、「それは違うんじゃないですか?なぜなら…」と自分の意見を言うことに恐怖を感じている俺。
自分が意見を言ってもまともに取り上げられないが、後になって別の人間が自分と同じ意見を言ってそれが汲み上げられていることを知って、情けなくなる俺。
面接で、採用してもらうため面接官の言うことに矛盾を感じつつも、自分の意見を言えないまま「そのとおりだと思います」など心にも無いことを言って後悔する俺。
正社員での求人広告だったのに、面接で契約社員だと言われても、「仕方がないですよね」などと言って相手に合わせてしまう俺。
足下を見られて扱き使われる俺。何も言えない俺。馬鹿にされる俺。馬鹿にされるのが辛くて逃げ出す俺。
「自分が一番悪い」「自分に責任があるんだ」ということにしておけば上手く行くと思ってしまう俺。
相手の機嫌を損ねないよう、奴隷のような卑しい根性で卑屈に下手に出てばかりの俺。
相手に見捨てられそうになったとき、ちゃんとしたコミュニケーションを取れない俺。
周囲の人間に気を遣ってばかりで、問題点を指摘したり、それにより誰かが不機嫌になり陰口が発生したり人間関係が壊れることを恐れている俺。
結局、相手は俺のことを何とも思っていなくて、何も期待していなくて、誰も庇ってくれなくて孤立する俺。
友達が一人もいない俺。生まれて一度も彼女ができたことの無い俺。
誰かから嫌われる、誰かから悪口を言われることに酷く怯えている俺。
自分の生い立ちや家族のコンプレックスを、いつまでも拭えない俺。
コンプレックスを植えつけた親と、田舎で一緒に暮らさなければならない現実に嫌気がさすも、金がないからどうしようもない俺。
自分のデメリットやコンプレックスを自虐ネタにすることでしか、コミュニケーションを形成できない俺。
「働かせていただけるだけありがたいです」「給料いりませんから働かせてください」と異常に下手に出るのが最良なのでは、などと考えてしまう俺。
まともにコミュニケーションを取ろうとしてくれる相手にも卑屈に構えてしまい、その親切な言葉に恐怖心と壁を作ってしまう俺。
自分から話しかけて関係を築こうとする人が、性格破綻者であったりヤ○ザに一歩手前の人ばかりなど、とんでもない人ばかりで、自分の人を見る目や縁の無さにガッカリする俺。
一人になりたい、でも自立できる資金がまったく無い俺。
田舎が嫌な俺。
低学歴な俺。
無職の俺。
すぐ勘違いする俺。
あと少しで30歳の俺。