図書館業界では違った議論があるかも知れないけど、社会から見た図書館の価値というのは
休憩所とは別個のものだと思うんだよね。利用者だけが恩恵を受けるのであれば、図書館なんて
廃止して全部有料の本屋で賄わせればいい。けど、いわゆる知識の外部性というやつがあって、
知識にはそれを得た当人以外にも、回り回って恩恵をもたらすという効果が存在する。
そういうわけで、図書館というのは無料ではあるけど、ひとまずコスト以上の社会的貢献を
行っていると見なされているわけ。だから図書館の利用効率を下げるような来訪者については、
訪問をシャットアウトするのも仕方ないんじゃないかな。もしそれがダメだというなら、
私費で図書館を運営するべきだと思う。税金を投入している以上は存在意義は常に問われ続ける。
そもそも、騒音について利用者への注意を促さない図書館などないのだから、異臭についても
同様に対策したって、特におかしい話ではないんじゃないかと思う。本当に排除をなくそうと考えるなら、
移動や利用時間に困難を抱える人への対処として、ありとあらゆる場所に24時間図書館を作らなければならない。
でも実際にはコストとの兼ね合いがあって、そんな政策を実施している自治体はどこにもない。
この問題についてのマシな解決策というのは、自らの意志に依らざるホームレスを本気で撲滅排除すること、