「セカンドライフ」という言葉をTVCFで最近しばしば耳目にする。もちろん、リンデンラボ製で国内では電通が大プッシュしながら大コケしたあの下層世界、いや仮想世界の話ではない。
代表的なところでは、氷川きよしの出てくるハートフォード生命のCMがある。氷川が「セカンドライフを??♪」と歌うそのCMはあまりに異様だ。
氷川を使っているということで、CMのターゲットは想像できる。そう、団塊以上の年金世代だ。定年後のブラブラする惨めな時期を「セカンドライフ」という名のオブラートで包もうと、電通は必死らしい。
そりゃそうだろう。仮想世界の方で大コケしたとしても、タダじゃ起き上がれない。何が何でも「セカンドライフ」というコトバに生命を与えるのが彼らのミッションなのだ。
さらに、壮年(このコトバは大嫌いだけれども、このところ犯罪の主役になることも多い彼らをいたずらに刺激する趣味を俺は持たない)世代の女性に人気の氷川を起用することで、「団塊の妻たち」を経由した消費喚起を企図していることも明らかだ。
まったく、小金を持っている団塊世代からいかにカネを搾り取ろうかと腐心する企業、そしてそれに嬉々としながらカネを払おうとする老人たちには虫唾が走る。そのカネが、若い世代のために遣われるならどんなにいいだろうかと思う。
老人と企業との間でカネを循環させるべく広告を打つ電通も、しかしながら、セカンドライフの呪縛から逃れられないようでは先は見えている。若い世代にとっては、老人たちが「投資」に失敗した後に本当に有益なカネの使い道を見つけるまで辛抱するのも悪くないことかもしれない。
若い世代のために使うって、具体的にどんな?
google:終焉を言う者から順に終焉が訪れる
揚げ足を取るようで気が引けるけど、 「老後」って意味合いで、「セカンドライフ」という言葉は セカンドライフ(仮想空間の方)よりももっと早くに使われていたよ。 「セカンド・ラ...