http://anond.hatelabo.jp/20080625235525
言いたいことはわからなくはないが、よくある誤解だと思うので。
たとえば一人称主語に何を選ぶかという選択において、絶対的な指標がなく、相手との関係性に依存して決定されるという言語が、西洋的な意味で「論理的」な言語であると言うのはやはり難しいように思う。
語彙の選択肢が多いことや少ないことが「論理的」であるとかないとかいうのがよくわからない。人称代名詞が限定されていることが「論理的」であると言いたいのなら、その理由を問いたい。他方で、語彙の選択で印象を変えられることが「論理的」でないと言いたいのなら、印欧語でも「官僚答弁」というものが存在することをどう説明するのか。
日本語の日常会話は、論理的な情報伝達を目指してはいない(たとえばこの会話を可能な限り忠実に英訳したとして、それが理解可能な正しい意味での英語にならないだろうということはほぼ確実だと感じられる。
そうね。しかし、それはたとえば英語と日本語を入れ替えても同じことだよ。よく、映画の字幕の「誤訳」が問題になるが、正確に訳しようがないセリフについてそういう「指摘」がなされていて気の毒になることがある。映画のセリフなんて、本物の日常語に比べればまだ洗練されてるはずだけどね。
その断定を「たぶん」と「じゃない」「かな」という言葉でコーティングしているのであり、そのコーティングが以下述べられていく言葉の外形を作り出している)、そのようにして話が前へ前へと展開していく構造をしている。
要するに、語彙の選択や文体で印象が変わる、という話だよね?でも、英語でも "maybe" だの "I think" だの "I would say" だの "isn't it?" だの、いろいろ「論理的」な意味はないけれど、語調を和らげるために挿入される決まり文句はあるんだよ。
日本語の会話において議論などしないのが普通であったのだ、ということである。用語を統一したりしない、主語が明らかでない、関係依存的な語彙がやたら豊富である、文末決定的である
議論をしない言語なんてあり得ないよ。用語の統一については先に挙げた通りだし、主語の問題については、たとえば英語で "The passengers are kindly requested...." なんて文句もあるように、受動態とか無人称で語調を弱める文体は印欧語にもある。そして、語彙の選択が関係依存的になるのはどの言語も同じ。
そういう問題がないとは言わないが、"politically correct" っていう言葉が英語にもあるように、程度の差こそあれそういう話はどの社会にも存在する。それは言語の問題じゃなくて文化の問題。
そもそも「空気読め」問題の古典は「裸の王様」だろうが、あれは近代ヨーロッパの創作童話だ。最近でも「ソーカル事件」という、学問の世界における「空気読め」問題というのがあった。
いや、なんだ、その 増田の言うことはわかるんだ 広義に文学を捉えたら、そりゃ、俺にも面白さはわかる。 現代の「文学」観と言うのには興味が持てる 結局、俺は古い文学青年崩れの...
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「高校国語」擁護派の意見を書いた増田より。今回はもう少し「文学」に話を振って、擁護してみるよ。 まず、プログラムについては大昔にプログラミングの基礎みたいのを独学で勉強...
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二点だけ。 (1)「空気嫁」と"politically correct" 日本社会において相変わらず「理を述べる力」よりも「空気が読める力」の方が重視されているからなのだと思う。 そういう問題がな...
お返事ありがとう。 まずここで言う「politically correct」とはその場のpoliticsに対する配慮からより適当と考えられる(correctな)言葉遣いを選ぶ、という意味で使っているわけだよね? ...
論理の問題であれば数学があるからねえ。
論理的な精神活動云々を書いた増田だけど、 「論理的な精神活動『だけ』を教える科目」は高校では科目として成立しにくいだろうと思うよ これは成り立つと思うけどなあ。実際数学...
俺、小学校のとき先生に「文中で"、"をどこに打つべきかの法則性がわからない」と詰め寄ったことがあるんだよね。 どうも生まれつき自然科学頭だったらしく、感覚的にこの辺、み...
どうも生まれつき自然科学頭だったらしく、感覚的にこの辺、みたいなのが全く理解できなかった。 おいおい、自然科学において、感覚性が無い奴はまず使い物にならんぞw それは単...
そんな当たり前のことは当然踏まえた上で書いてるんだよ
句読点のうちかたが、暗黙知に属するものだと感じられないところに増田のセンスのなさがある。
論理的な精神活動云々を書いた増田だけど、 「論理的な精神活動『だけ』を教える科目」は高校では科目として成立しにくいだろうと思うよ これは成り立つと思うけどなあ。実際...
高校国語の話と、より広義で(主に大学レベル以上の)文学とを、仕分けして話すべきなんじゃないかと