2008-06-14

かつて自分も危険水域にいた

http://anond.hatelabo.jp/20080612011520

最初に秋葉原ニュースを見た時、なんかかつての自分を急に思い出して、ぞっとした。そして、自分と同じように踏みとどまった人もいるということも知って、複雑な気持ちになった。

自分は女だが、貧乏であったこと、派遣を繰り返していたこと、友達がいなかったことなど、かなり状況が似ている。犯人と自分の違いは、性別の差くらいのものだと思う。だが、やはり派遣勝手に打ち切った会社などを恨みに思っては夜ごと計画を練っていた。ただ、男女の違いというのだろうか、腕力に訴えるのではなく「女らしく」ネチネチとあちこちに中傷の書き込みをしたり、無言電話をかけたりする程度の、かわいいものだった。だが、いつも思っていた。「自分に男みたいな腕力があれば、なんだってやれたのに…」。そして、想像の中でナイフを振り回して許しを請う人をめった刺しにする場面を思い描き、異様なまでに興奮したものだった。今から思えば、「ナイフでめった刺し」なんて、どうして犯人と同じことを考えていたのか、不思議でならない。ただ、自分の想像の中ではナイフが一番興奮するアイテムだったのだ。

他の増田にもあったが、結局自分にはなんだか分からない「いい波」が来て、それに乗れたのだと思う。それはあたかも、ぶらぶら散歩をしていて左右どちらかに曲がろうか考えた時、「なんとなく」の理由でどちらかを選ぶような偶然だったような気がする。まわりが必死になって助けてくれたとか、自分がすごい努力したとか、そういうものではない。本当に今でも分からないのだ。

今の自分はうまいこと正社員になり、収入も増えた。会社でも認められ、それなりに一目置かれている。多分、派遣時代に鬱積したものを抱えていた自分とは似ても似つかないだろう。ストレスでむちゃ食いをしなくなったからやせたし、流行の服を買うお金もできた。会社の同僚からは「苦労なんてしたことないでしょ」とまで言われるようになった。

今回の事件は、かつての自分の分身が行き着くところまで行ってしまったような気がして、ニュースを見るだけでしんどい。運が良かったというだけで、自分と犯人運命は大きく分かれてしまったのだ。

もちろん、犯人がやったことは許されるわけではない。どんな理由があっても、正当化できるものではない。だが、その一方で何となくやりきれないものがあるのも事実である。

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