組合が、政治活動にうつつを抜かしているうちに、組合員は離れていった。
組合が、平和活動にうつつを抜かしているうちに、組合員は離れていった。
組合が、人権問題にうつつをぬかしているうちに、組合員は離れていった。
そんな色々なことに手を出しているうちに、一般の組合員は
「なぜこんなことをしなければならないのか?」と混乱し
組合活動から離れていったわけです。
組合活動についてしっかり勉強し理解した方々は、これらの運動の意味も分かるでしょうが
日々仕事に終われ、時間に終われている一般人は、わざわざ理解することはないのです。
組合活動が盛んだった、経済成長していた、日々の生活が苦しかった
また、明らかに資本家に給料が搾取されていると感じられた頃は、まだ熱心に活動していたわけですが
そもそもが、もう満たされ、豊かになり、生活も十分出来る現状では
わざわざ組合活動に参加する方は、まれだ。
不況を超え、好景気になり、今若干落ち込んでいるものの、企業が儲けていた時に
何も勝ち取れなかった組合の弱さはひどいものだ。
トヨタが世界一の会社になったにも関わらず、若干は給料が上がったものの
「不況時に備えなければならない」とする当局に何も抵抗できない組合は無力だ。
組合が弱体したのは、この時に何も勝ち取れなかったからだ。
これらの取り組まなければならない大事なことを差し置いてでも
それだけをするべきだったのだ。
人はそれほど賢くもなれないし、努力はしないし、満たされれば満足するものだ。
こうして弱体したのだ。