そこで、系に観測者も含める事で、初めて量子力学のような微小領域の記述が出来るようになった、ってことじゃないのかな?
いやそれは違う。
黒体放射とか原子の安定性とか(詳細は説明しない、ぐぐれ)、古典力学的な理論の帰結と矛盾するような現象が次々と見つかって、個々の現象を説明するためのアドホックな理論がその都度できてきたんだけど、それらをつなぎ合わせたところできたのが「量子力学」という理論体系だった。
で、これが数式レベルではともかく、その解釈としては理解に苦しむ部分があって、今までの物理学のように事前の情報から現象を原理的に確定的に予言できるということがなく、確率的にしかものが言えないということがわかってきた。
だとすると、で、問題はその「確率的」というのが見かけ上のことなのかそうでないか、だ。つまり、情報が不足しているために物事が一見確率的に起こっているか(くじ引きが当たりかはずれか、みたいな話ね)、それとも本当に確率的にランダムにしかものごとが起こっていないのか、ということが議論になった。で、色々試した結果どうも前者の解釈では辻褄のあわないことがいくつもあるだろうということはわかってきたのだが、問題は前者と後者の線引きでこれがそう簡単ではなく、「観測」が混乱の原因だというのはわかってきたんだが、本当に物理的に意味のある「観測」とは一体何か、ということで揉めたわけだ。その話の中で一番極端な例として挙がってきたのが「シュレーディンガーの猫」というわけなんだが、確かにこの解釈を否定する根拠も難しかった。まして実験で確かめるとなると原理的にも装置の制約上も問題が当時はあった(現在でもある)。
実用上の問題としては、こんな細かい話を無視しても「使う」ことは十分可能で、例えば半導体を作ったりするときにはこんなことは気にしなくてもよかった。それで、現在に至るまで大半の物理学者・化学者はこの話を棚上げして理論を「使う」側にまわっているんだが、一部でどうしてもこの問題が気になるという人がいて、本業のかたわら時々手を出したりしているというのが現状なんだよ。
あのさー、「シュレーディンガーの猫」の喩えを日常生活に持ち込むのは勝手なんだけど、もうちょっとちゃんと解釈してくれないかなあ? 別に、「観測したことが観測対象に影響を与...
俺もシロウトなんだけどね。 別に、「観測したことが観測対象に影響を与える」なんてことは全然珍しいことでもないんだよね。 というか「観測は必ず観測対象に影響を与える」とい...
そこで、系に観測者も含める事で、初めて量子力学のような微小領域の記述が出来るようになった、ってことじゃないのかな? いやそれは違う。 黒体放射とか原子の安定性とか(詳細...
この増田は自分が20世紀の「著名な」物理学者と同じレベルの思ってそうだ。
バカ?あんな話、啓蒙書とか日経サイエンスに載ってるレベルなんだけど。
そう、あんな話は高校生でも知ってる話だ。知識として。 それをわかっててhttp://anond.hatelabo.jp/20080320014414 みたいなエントリを書くのか?
あのねえ、あんたの思ってるほど簡単な話ではないよ。量子力学の観測問題ってのは、キワモノといわれつつも細々と研究分野として続いているんだから。そこまで言い切るのは逆にあん...
なるほど、俺は無知だった。ただの凡庸な情報工学科卒ですよ。 だったら、物理を専門に勉強してなきゃわからないようなことを もうちょっとちゃんと解釈してくれないかなあ? なん...
申し訳ないが俺も情報系だよ。ただし、近所に量子コンピュータやってた人間がいたから門前の小僧式に知ってただけだ。 で、そんなことはいいんだが、別に「わかってないお前らはバ...
・・・なにかに似ているんだが、それが何なのかがわからない。 なのでどんどん似ていそうなものを書いてみる。 オレたちは複数の人間だから、複数の人格を持っている。 ある人格か...
理系出身で金融機関に就職した者だが、ミクロ・マクロといわれても経済学しか思い浮かばなくなったな
そういえば、「邦楽」「洋楽」が「日本の伝統音楽」「クラシック」でなくなったのと、 「邦画」「洋画」が絵じゃなくて映画のことになったのは、 いったいいつなんだろう。
もともと「こんなことありえないだろ」と言うための思考実験なんだから、“見る”でも方向性は間違っちゃいないと思うが。
その思考実験の解釈にいろいろあるということだね。「観測」とは「見る」ことだなどと素朴に考えていたらそんな変なことがおこるだろうと。ただ当時は実験で確かめる術がなかったも...
何冊かの本を読んだだけなのであれだが、「猫」は量子論に確率を導入することに疑問を持ったシュレディンガーが持ち出した話ということで一致してた。 観測問題を考えるときに使わ...
あわせて詠みたい:http://www2.kutl.kyushu-u.ac.jp/seminar/I-seminar.html