害虫は人に害をなすから害虫なわけですが、単純に害虫を殺戮していいかというとそういうわけではありません。生態系というのはとても複雑であり、ある種の動植物を絶滅させることは系のバランスを崩す恐れがあります。害虫を絶滅させた結果、生態系のバランスが変わりとてつもない被害をヒトがこうむる可能性は少なからずあります。
社会という系も、各々の機関やヒトが複雑に絡み合うことによって構築されています。何が悪であるのか、何が害であるのか、その線引きは非常に難しいと言われています。今は、そのことはひとまずおいておきましょう。さて、ここに害を及ぼすと言われているものがあります。単純にそれを禁止したり撲滅したりするだけで良いのでしょうか。バランスの崩壊によって、害以上の害が、悪以上の悪が生じる危険性があることを忘れてはいけません。
ここに、ある系を「正しく」することの難しさがあります。良いことと悪いことは別に独立して存在しているわけではありません。ある一つのシステムの中でそれぞれがそのような「役割」を担って存在している場合があります。必要悪。なんて分かりやすい言葉でしょう。大切なのはバランスをとることです。極端な禁止や撲滅はバランスを悪化させる原因となりえます。
あなたは児童ポルノが嫌いですか?愛国者が嫌いですか?フェミニストが嫌いですか?金持ちは嫌いですか?権力者は嫌いですか?喫煙者は嫌いですか?オタクは嫌いですか?子供の髪を金髪にする親は嫌いですか?セックスしまくる女は嫌いですか?単純に死ねばいいと思いますか?そういったことを制度化すればいいと思いますか?システムに組み込んでしまえとお考えですか?