http://anond.hatelabo.jp/20080210021112
最後はまだ来ていない。
また明日会いに行く。
彼女のブログには「ラブラブですね♪」というコメントがよくついている。
そのやりとりで安心しているのだろう。
ただ気になるのは、周りの大人が本当にそう思って書いているのかどうかだ。
学生じゃないんだから。
たとえば、クリスマスの日は、学校の関係でわたしと彼は朝から一緒にいる。
そのあと家に泊まって、くたくたになるまで遊んで帰る。それが毎年続いている。
五年連続、バレンタインもクリスマスも仕事で会えない恋人というのは、どうなのだ。
週末の大半を仕事と言って予定をキャンセルする恋人というのは、どうなのだ。
わたしの視点がゆがみすぎてて判断がつかない。変だろう、と思うのはわたしのポジションから湧いてくる考えなのか。
駅で一度すれ違ったことがある。何年か前。クリスマスの一週間後だった。
うれしそうな顔をしていた。
ださい髪型だった。でも綺麗な服を着ていた。
とりあえず普通の人でよかったと思った。牛みたいな人だったらどうしようと思っていた。
すれ違った後しばらくのあいだ、動悸が止まらなかった。
たぶん彼が死ぬまでこれは続くだろう。
わたしは二十三歳だ。彼は四十四歳だ。たぶん彼が先だ。
つまり彼の死ぬときが今のところ想像しうる一番近い最後だ。
彼はわたしが気まぐれで自分と会い続けていると思っている。
自分の知らないところでわたしに恋人ができてもしかたないと思っている。他に男がいるだろうと思っている。
いるときもいないときもある。そのユルさの結果、5年も続いている。来月で6年だ。
どういう形であれ、最後を見たいと思っているなんて、きっと想像もしていないだろう。
あるいは想像するのが面倒なのだろう。
毎週会いに行っている人の家に明日もまた遊びに行く。 今、その人は別の女の人といる。その女の人は「彼女」だ。 わたしはそうじゃない。わたしは「教え子」だ。 わたしとその人の関...
http://anond.hatelabo.jp/20080210021112 最後はまだ来ていない。 また明日会いに行く。 なにも知らずに彼女は「恋人は仕事で忙しい」と書いている。 彼女のブログには「ラブラブですね♪」と...
あなたと彼の醜い死を想像すると、私の心が少し軽くなります。