ああ・・・いつかこういう日が来ると思ってた。というか正確に言うと、来るとは思ってなかったんだけど、その日が来たら急にそう思えた。まあまあ平凡に暮らしてきた。仕事も大変だったりしたけど、今現在、健康に暮らしているという事はさして大きな不幸があったわけでもなく、死ぬほど苦労したわけでもなく、今まで大変だと思ってた事なんかは、全て些細な事だった訳だ。大きな失敗もたくさんあったけど、今は笑って思い出せるという事は些細な事でしかない訳だ。勉強も仕事も遊びもたくさんやってきた。けれども何か漠然とした不安があった。全ての事について、頭打ち感がある。伸びない。
何をやっても、もう伸びない。ガキの頃は、あー俺って成長してる!という実感があった。もちろん、勘違いを十分に含んでいたのは間違いない。だけど今は限界を感じる。遊びだって、なんかもう退屈。まあまあ楽しめるけど、そんなに楽しくない。虚無。なんか能力が伸びていかないと気がすまない。伸び代が全く見えない。何をやってもそこには何も無い。仕事たくさんやればお金は貯まる。でもお金稼いでも使い道が無い。立派な家も買った、高級車も買った、良いとされるいろんなモノも買った、金のかかる見てくれのいい女とも付き合ってみた、それら全てに何も無かった。そういう状況を友人に話した。友人は心が満たされていないと言った。心が満たされるよう友人は協力すると言ってくれた。
心が落ち着くとされる掛け軸を買った。念仏をとなえながら掛け軸を見ると良いらしい。全くダメ。そこにも何も無かった。寄付が良いらしい。という事で寄付もした。そこにも何も無い。どうやら宗教とか慈善活動も心に響かない。そこに何かあるようには思えない。
やりたい事なんか何も無い、欲しいモノも何も無い、ふわふわして生きているだけ。なんでこうなっちゃったんだろう。いや、今の状況はある意味、自分がなりたかった状況だった。目指していた状態になったのに面白くない。燃え尽きとかそんなんでもない。そんなに燃えてなかった。なんとなくうまい具合に来ただけで燃える必要も無かった。でも別に死にたいとか鬱とかそんなんでも無い。
そんな俺が、今日、俺ってもう死んでいいんだ、生きる必要はあんまりないと思った。カミさんが妊娠したんだ。無事に生まれれば俺の遺伝子が後世に残る。俺が生きようが死のうが子供は育つ。もう俺はどうなってもいい、何をやってもいいんだ。世の中の為に特に何かできた訳でも無い、取るに足らない自分が、子供を残せる。やっと自分が何かをした、何かをやり遂げた、そんな感じがする。もやもや感が少し晴れて、少し先が見えたような気がする。
自分の後に続く命があるから、自分はもう死んでいい、生きなくてもいい、この世に生まれて来た用事は済んだ。後は消化試合、余生だ。そう思うと、何か自由になった気がする。死んでいいと思ったとたん、生きていく楽しみが湧いて来た。不思議なものだ。いい歳こいて新しい自分を発見してしまった。伸び代が無いと思ってたけど、ちょっと伸びた。伸びた自分がうれしい。伸びた・・・のびた・・・のび太・・・伸太・・・男の子が生まれたら「伸太」にしよう。カミさんにそう言ったら、学校でイジめられるからダメだと言われた。けっこう良い名前だと思うのだけどなあ。
このタイプの人は子供に過剰な期待を抱きやすいからなぁ……
つまり、自分の遺伝子を残したくないと思っている僕はいますぐ死ねってことですね。 まぁ、それ以外が全く満たされていないので死ぬ気は無いけど。
伸ばすんじゃなくて広げてください。 知らなかったことをやればいいだけのことよ
中身とはずれるけど、いつ死んでもいいと思っている人って若い人のなかにどれぐらいいるんだろう?俺はいま毎日働いてっけど、仕事の方は結構おもしろいと思っていて充実はしてんだ...
逆説的だけどいつでも死ねるっていのが少なからず今の自分の原動力になってるという面はあるかもしれない。 分かる。そう思った途端に元気が出てくることってあるな。 先には確実...
俺は能力はともかく身長が伸びないよ。 19歳 160cm
俺と同じだ??と思ったけど、俺は何もしていない。 そこそこ成功しかけていて、そこそこ期待されている。 でもやりたいことがない。やりたいことを見つけてやりたい。でも道がわから...
http://anond.hatelabo.jp/20071231090524 俺、以前に↑これを書いたんだ。 ホントすごいうれしいもんだよ。不安もあるけどね。後、一ヶ月しないうちに生まれるよ。 名前は、伸太郎にするんだ。
おおー!よかったねえ、夏生まれの子だね! 暑い時期だから、奥さんの体調気をつけてあげてね。 あせもとか出ちゃうから、身体ふいてあげてねー。