http://anond.hatelabo.jp/20071206103504
日本製のPCを除いて、デスクトップPCの電源ユニットは、110V用に設計されている事が多い。
というのも、海外では100Vではなく110Vの方が主流だから。日本の100Vは世界的にも珍しい。
でも、10Vくらいは低くても一応動くだけのゆとりを持って設計されてはいるから、100Vでも一応は動く。
ところが、コンセントの電源も、ぴったり100.0Vが来ているというわけではない。プラスマイナス、少々の誤差はある。
それに加えて、同じコンセントに他の機器をつなぐと、若干電圧が下がってしまうことがある。98Vとか、95Vとか。ひどいと90V近くにまで下がるかもしれない。
ここで、PCの電源ユニットは、多くが110V用に設計されている事を思い出して欲しい。
110V用を100V電源で使っているというだけで、すでに10V低い電圧でどうにか動かしている。
それなのに、90Vしか来ていない電源につなぐとなると、想定していた電圧より20Vも低い事になる。
さすがに、電源ユニットの設計者も、ここまでは想定していないかもしれない。
すると、電源ユニットはうまく働かず、供給できる電力が少なくなる。
なぜかというと、HDDやCD-ROMドライブ等、モータの電力を多く使う機器が一斉に動いて瞬間的に必要とされる電力が増えると、その需要をまかないきれなくなってしまうからだ。
ところで、世の中には「節電器」といって、コンセントの電圧を下げることで電気代を節約できる、との触れ込みの機械が売られているが、コンピュータを使っている人は特に注意して欲しい。
あれはほとんどニセ科学の世界。これで節電効果があるのは白熱電球くらいのもので、その他には全く無意味どころか、モータを使う機器が故障したり、先に挙げたようにPCの動作が不安定になったりと、良くないことだらけである。