2007-11-04

裏切るから、増田に書く

6,7年前、メールマガジンを発行していた。

ちょっと不思議ショートストーリー系。

宣伝はほとんどしなかったけれど、それでも200人近くの読者が読んでくれていた。

1年間、毎週発行。

飽き性の自分にしてはよくやったものだと思う。

しかし就職活動が忙しくなってくると、なかなか発行できなくなっていった。

来週こそは「お休みしてすみません」の言葉とともに、再開しよう。

そう考えていたが、就職が決まると今度は慣れない社会人生活が始まり、

結局そのままにしておいてしまった。

しばらくして、感想用のアドレスに一通のメールが来た。

同じくショートストーリーメルマガを発行していた人からだった。

「もう、書かれないんですか?」

返事が書けなかった。

その頃はショートストーリーを考える余裕もなくなっていて、もう再開はできないと考えていた。

フェイドアウトが理想だった。

結局僕は、メールマガジンの発行とともに、その人との縁まで打ち切ってしまった。




現在、僕はブログを書いていない。

ショートストーリーに限らず、いろいろなことをブログに書き連ねてみたい

そういう想いはあるのだけれど、もしも更新を期待する人が現れたらと考えると怖い。

●定期的に書かなければならない。

●期待に応えるものを書かなければならない。

そういった強迫観念めいたものに囚われてしまう。

そして、またメールマガジンのときのように、誰かを裏切ってしまうのが怖いと感じている。

名前を掲げるということは、同時に責任も負うということだと思う。

重く考えすぎだと言われるかもしれない。

でも、それが「id」というネット上の仮名であろうと、

いや仮名だからこそ、言葉や姿勢に一定の責任を負うべきだと思っている。

増田にはそういったものがない。

自分のスタンスなんて気にせず、無責任に誰もが好きなことを好きなときに書くことができる。

(だからといって、誰かを傷つけるようなことを書いていいというわけではないけれど。)

そして、それをたくさんの人たちが読んでくれる。

責任を負うことができない自分にとっては、それだけで充分。

充分過ぎるくらいだと思う。




こんなことを書いていると、件のメールマガジンが懐かしくなった。

自分の書いたショートストーリーは、もうネット上のどこにも残っていないけれど、

最後にメールをくれた人の作品を検索してみた。

見つけた。

新しいホームページだ。

その人は、まだメールマガジンを発行し続けていた。

今も。

1ヶ月に1話のペースで。

7年間。

継続は力なりというけれど、こういう人のことを言うのだろう。

心なしか動悸が速くなる。

声をかけたい。

あの時はすみませんでしたと伝えたい。

でも、覚えてくれているだろうか。

軽蔑されやしないだろうか。

自分勝手な都合で、返事すらしなかったのだから。

だけど

  • http://anond.hatelabo.jp/20071104204041

    やあ、わかるわかる。 そういう裏切ってしまった記憶ってのは残るんだよね。 残って、新しいほうに踏み出そうとするときに足を引っ張るんだ。 人生の負債みたいなものだね。 この場...

  • http://anond.hatelabo.jp/20071104204041

    声かければいいと思うよ。ここに書いてることそのまま正直に話せばいいと思うよ。きっとわかってくれると思うよ。軽蔑するような人なら当時あなたにメールなんか送ってこなかったと...

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    • 11/19 やや暗い

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    • http://anond.hatelabo.jp/20071119112641

      つまりこういうことか。 増田 イズ ホームレス

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