将来有望な電子配信。と私は思っていたが世間様はそうではなかった。
革命から100年経った気にすらなる音楽配信も実態は物理メディア4000億円(約90%)に対してPC向けが50億円(約1%)。飛ぶ鳥を落とす勢いの携帯電話向け配信でも500億円(約10%)である。
電子コミックも似た様なもので5000億円市場に対してPC向けが25億円(約0.5%)、携帯電話向けが165億円(約3%)。
これほどの不人気は構造的な問題が大きく横たわってるといえるだろう。シンプルなデジタル化とネットワーク共有という「技術革新」のみによって誰もがハッピーになれるとはいかない現実がここにある。もはや「技術」は問題でないのは明らかだ。
簡単に述べれば所詮テッキーであるサービサー側が想像する以上に用意した概念と運用スキームは浮世離れして複雑なのだ。
(余談めくがこれは“Web標準”や構造化Webという幻想と同じ問題である。予算が絞られれば世間の様相は一変するだろう。臨界条件が異様に高いか最初から無いからだ。)
じゃあ将来は絶望かというのは早計なのだがこのデータはそれなりの意図の下で当分「期待する形に解釈される」ことだろう。
※データは2006年分から参照、音楽ソフトの金額は生産金額とか言ってるので卸値での計算かもしれない
参考:
ハード(PCのことね)が価格が高い、でかい、使いづらい。 なんで200円のコンテンツ買うために15万のハード買わなきゃなんないのか。
最近は6万も出せば大層な品が手に入りますよ。 モニターをつけない前提でやればうはうはスペックです。 15万だして3年持たせるんだったら、5万のを毎年買い換えるぐらいの道を...