2007-09-11

MOTHER IS THE FIRST OTHER

子どもが欲しい、と思うようになった。

子どもはきらい。

うるさいし、手がかかるし、自分の時間はなくなるし。

たとえそれらをしのぐ喜びがあるのだとすでに母親となった友人から聞き、頭で分かっていても、やっぱり犠牲の方が多いような気がして、子どもを産む人の気が知れなかった。

どうしてみんな結婚したら、バカの一つ覚えみたいに子どもを作るのか全然分からなかった。

そもそも、私に母親になるなんて想像もできない。

仕事をして、自分のために時間とお金を費やしてきた。

結婚はしているが、もともと子どもが好きではないし、周りから「まだ?」と言われても、親の手前、まぁそのうちにね、とあいまいにスルーしていた。

そして、すでに10年近くの月日が経った。

それでいいと思う。

思っていたのだけど。

母親子どもって、絶対的なものがあるのだろうと私は思う。

それは遺伝的なものはもちろん、母親は自分のおなかの中で育てて、自分のおなかの中から出てくるのだから、自分の子どもに対して、とても言葉では言い表せないものがあるのだ。

子どもは、母親の一部。

とても危険な表現だけれど、そんな感覚が私にはある。

だけど、MOTHER IS THE FIRST OTHER.

この表現を初めて聞いたとき、ガツンときた。

一部であり、他人。

母親子どもも、お互いに無条件に相手を求める。

私は、その関係にめちゃくちゃあこがれたのかもしれない。

母性本能なのか。

弱々しいものを、守りたいというエゴなのか。

とにかく男の子がいいなぁと思った。

私とは違う性別を持つヒト。

子ども恋愛感情にも似たものを持ちたいのか。

自分以外の他人を、「他人」と自覚しながら自分の一部に感じる。

どうして子どもは一人じゃ産めないのだろう。

配偶者でもない、誰との子どもでもない、私ひとりだけの子どもがほしい。

でも、それこそひどいエゴだ。

こんなことを考えてしまうあたり、やはり私には子どもを産み、育てることはできないのだろう。

資格とか権利っていうレベルじゃなく。

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