うちのばあちゃんの場合。
幼児期に、医者であった両親を亡くす。当時の流行病が原因と言われている。
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祖母、妹、弟はバラバラとなり、別々の家に引き取られる。それぞれそこらへんの地主の家だった。
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祖母を引き取った家はとある名家の分家で、本家筋の出戻りの奥さんと、養子に入った旦那さんの間に子供がなく、祖母が養女として家を継ぐことに。
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継母は「なんにも気が付かない人」で、着物は着たきり雀、自分で作ったりもしたという小学生時代。継父は「いい人じゃった」が早くに夭逝。
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女学校に入学、16歳で卒業と同時に(「腕を引っ張られて、無理やりつれていかれ」)11歳年上の祖父と結婚。祖父は本家筋であり、婿養子に入る形で分家を相続。
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祖父は県庁所在地で勤務するも、終戦後の農地改革で農地がかなり接収された上、不在地主はさらに土地が没収されるとなり、地元にもどる。
農作業をしたことのない祖父は農業をせず(営林署かなにかに勤務)、祖母のみが田畑に出て働く。
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子供ができたのは遅かったが、長男・長女・次女・三女にめぐまれる。
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長男が東京の(浪人しつつ)医大に進み、中学から数えて計13年間、仕送りを続ける。
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11歳年上の祖父、喜寿を目前に逝去。以後10年間、畑をしながら独居。
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祖母が90を超えてようやく長男が帰郷。
長男は図らずも、祖母の両親が死んだ原因となった流行病の権威となった。
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94にて大往生。
地方の豪農の妾の子として生まれる。 ↓ 母と一緒に東京で育つ。 ↓ 第2次世界大戦。地方の父の元に疎開することは出来ず、東京大空襲などを生き延びる。 ↓ 終戦と同時に跡継...
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それどう考えても普通に生きてる人じゃなくてドラマティックな人生送った人だと思う。 そもそもうちのおばあちゃん、は2人いるわけで、書くときどっちがよりドラマティックか考えな...