2007-06-10

児童ポルノ>「所持合法の日本、のんき」 被害相談増える??

http://megalodon.jp/?url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl%3fa%3d20070610-00000023-mai-soci&date=20070610164903

の話なんだけどね。自分のブログに書きにくいからここで書くよ。

10代で知らない相手から性的暴行を受けたという30代の女性は「一生忘れられないし、20年たった今でも悪夢に悩まされる」という。「児童ポルノは持っているだけでも処罰すべきで(単純所持が合法の)日本が、いつまでものんきなことを言っていていいのか、と首をひねりたくなる」

この人の過去には同情するしそういう犯人を厳罰に処することには何のためらいもないけど、しかし性犯罪の取り締まりと個人の内面的嗜好を取り締まるのを同一視しちゃまずいだろーよ。そう言えばこないだも「男の頭はsexで一杯かよ!吐き気がするよ!」ってエントリがあったけど、あれと一緒。

2児の母という兵庫県女性(37)は「娘がいるので、人ごとではありません。厳罰に処してほしい。女性子供が安全に暮らせる社会でなければ少子化は止まらない」と訴える。

いや、それ「少子化」って言いたいだけちゃうんか、と。

幼いころ性的被害を受けた女性も「当時は幸いにビデオ携帯電話がなかったが、今は映像に残され、さらに傷つけられてしまう。一生を台無しにされるかもしれないのに、刑罰の甘さにはあきれてしまう」と言う。

つーか、いくつだ?写真くらいはあったでしょ。それと、わいせつ図画をネットで広範囲に複製頒布できて一生が傷つくおそれがあるのは、何も児童ポルノに限った話ではないし、流出が問題なら流出について規制すればいい話。というか、それは現行でも規制されてるわけで。

とりあえずこの人たちは「単純所持の禁止を求めること」の危険性を軽く見すぎてないか?

ポルノグラフィと性暴力」の著書がある中里見博・福島准教授憲法)の話 単純所持の禁止に対し、表現の自由プライバシー侵害として反対する声はあるが、児童ポルノ麻薬と同様だと考えれば「所持の自由」が認められる領域ではない。国境を越えるネット流通している以上、各国が協力して規制するしかない。捜査権乱用を懸念する声もあるが、迷惑メールに添付された画像削除し忘れた人が裁かれるべきではない、というのは原則。運用のあり方は議論すべきだろうが、大きな萎縮(いしゅく)効果があるのは確かだ。」

どこからどこまでが児童ポルノなのか、そしてそれがなぜ「麻薬と同様」なのか、なんの説明にもなってない単なるコジツケに過ぎない妄想を展開されても(毎日の要約もまずいのだろうとは思うが)困る。

単純所持の禁止については「捜査権の乱用を生みかねない」などの指摘が国会の一部にあり、判断を先送りしてきた。しかし、それは法律そのものより、運用の仕方にかかっている。

法律とは、それを運用する人間の良心に期待するのではなく誰が運用しても濫用されることのないように作るものだ、と、昔習った記憶があるんだけど。

なんというか、たとえそれが「殺人趣味」であろうが、趣味レベルに止まっていることをわざわざ表にひきずり出して「不健全だ」とか「社会の安全への挑戦だ」とか言って叩く構図は見ていて非常に気持ちが悪い。こういうのを放っておくと、そのうち「『健全』な成人男女の異性愛」以外に関する物すべてに規制が入る時代が来るだろうよ。まずは同人誌全般だろうな。

  • 児童ポルノが麻薬なら酒もタバコも麻薬と同じ。少なくとも、児童ポルノが麻薬ならポルノ全般が麻薬。

  • ポルノとかはどうでもいいけど この前のエントリでは男はセックスの事しか頭にないってのが主旨じゃなく仕事や友人関係など性的な事が関係ないところでも性的な目を通してでしか相...

    • 人の能力・時間・興味はそれぞれ限られている。それは個々に違うので、ある事柄について、一言でOKな人も、3行なら読む人も、本1冊読む人もいる。それはそういうものでしょうがない...

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