2007-05-02

http://anond.hatelabo.jp/20070502211659

ちげええええええええええええええええ。何か根本的な勘違いがある。

まず「流通」という言葉は何を指しているのか。虎等の書店流通のみを考えるならその指摘は正しいが、現実には違う。書店流通と、そうではない即売会流通同人誌の通常系)の比率を出さない限り、「実態を表してる」なんてことにはならない。

また書店流通においては、書店流通「しやすい」同人誌と、そうでない同人誌が厳然と分かれており、特にとら・メロン等の大手では「エロ書店流通しやすい同人誌」という認識がされていて、エロやその他「イベントに足を運ばない人」に売りやすいラインナップを揃えている。この時点でサンプリングとしては既に不適切なんだ。

だから「ある程度売れるサークルの本しか扱ってないから、実態を示している」わけではない。正確には「とらは書店売りという形態に即したサークルの本、特にエロを主流に扱っている」なんだ。そしてとらやメロン辺り以外の非大手書店流通や、非書店の通常流通即売会)の流量を示さない限り、実態はまったく分からない。

エロのピコ手島3つ合せても、エロサークル1つの売り上げ冊数、金額に達しないとしたら、それ数えてどうするの?

そもそも、この比率認識がおかしいんだな。現実には「島中」というのは極厚のボリュームがある。中小規模イベントを加えると更に増える。純粋サークルベースでみても、壁サークル1に対して、普通の島中サークルが幾つあると思ってるのさ。仮にコミケだけをサンプルにとっても、例えば東半分辺り壁配置90に対し、島中は2160スペース。1:24ぐらいの割合。現実には緩衝材扱いの「偽壁」があるのでもう少し下がる。「エロ」かつ「圧倒的売り上げ」のサークル数に絞るともっと下がる。壁の全てがエロなどと思わないように。女性向け大手には非エロも多い。

んで、大手壁に一極集中、というのは主に男性向けに多いスタイルで、近年の女性向けにその傾向がないわけでもないが、基本として「自分のお気に入りのカップリングストーリーテリングをする中小サークルを多数抱えてそこを追う」というスタイルをもつ女性は多い。その需要を支えるように、女性向けサークルは中小規模のイベントオンリーイベントにそれこそ男性向けサークルが驚くほど足繁く出展するし、買う側も回り続ける。

つまりこの辺りを考えると、純粋に冊数ベース流通量という面でも「エロ大手」と「それ以外」の差が「数えなくて良いほど」であるとは思えない。正確な比較は困難ではあるがね。無論「中堅以下がエロを出さない」というわけじゃないので、大元の話題からは少しずれてしまうのだが。

まあ、結局何が言いたいかっつーと、サンプリングが不適切ということだけではある。

別に801においてエロが少数派な事を証明したいわけではない。実際、

やおいとはホモセックスのことだと思っている人も多そうだけれど、実際18禁レベルセックス描写がある本は少数派だと思う。プラトニックも多いし、キスだけで終わる本のなんと多いことか。私はそういう本が心から好きだ。

これはこの人がそういう本が好きで、そういう本を主流に買ってるだけだろうと思ったし。

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