「書いたら消すな。消すなら書くな。
今のWorld Wide Webに文章をUploadするというのは、人のまばらな街頭でラジカセにマイクぶち込んで叫ぶことに相当する。芸が無いなら黙ってろ。芸があるなら全てを賭けろ。真面目なことはきっちりやれ。馬鹿をやるなら笑える馬鹿を全力でやれ。だから後で消すような覚悟で文章をあげるな。消していいのは消さないと無実の人に被害が出る時だけだ。
その覚悟が無いならただ見ていろ。覚悟のある者をほめたたえろ。賞賛と言う報酬を与えてさらに創造させろ。それができないならば部屋に帰って布団の中でくだらないベストセラーでも読んでいるが良い。」
テキストサイトが流行する前。師匠はそういいました。そして、フレームを起こして相手をただ罵倒する私に言いました。
「それでどこから笑いに持って行くつもりなんだ?」
「笑いじゃないなら泣きか。お前議論の最後に自殺でもする気か?それとも涙を誘うとっときの負け方でも準備してんのか?」
目的とする終了状態を決めずに他人に向けて文章を書くのは、よほどの芸を備えていなければ観客に失礼だと、フレームの内容に全く触れずに叱られました。
師匠、今ではもう人がまばらではなくて、渋谷の街頭のようになってしまっています。みんながみんなわいわいと拡声器で叫んでいます。
私は自分の芸がつまらないことを自覚して、小さな声で本や音楽やブログをほめることを続けています。私は日記を書いているのだと言い訳をしながら。
でも師匠、私は師匠の教えを守って、自分の書いた文章を自分の都合が悪くなったという理由で消すことは決してしなかったよ。
師匠、更新を長期停止しているウェブサイトの封印を解いてまたネットに戻ってきませんか。寂しいです。もう責任ある立場だそうなので、お時間がないかもしれませんが。
それとももう別名で戻ってきているのですか。
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