大阪の地下街のその場所は、ラブホテル街に近いこともあり、「出会い系」の待ち合わせ場所としても有名だ。また、そこには「出会い系」ですっぽかされた男達に声をかけられる為に佇む素人娼婦の徘徊する場所でもある。私も、そこで友人と待ち合わの為に一人で立っていると「援助?」と声をかけられた事がある。私は娼婦に見えたのだろうか。
ネットでその場所が心霊スポットとして以前一部で話題になっていたことがあることを知った。あんな明るい場所が?と意外だった。ネットの掲示板によると、その場所に出るのは赤い服を着た女の霊だそうだ。私には霊感が皆無なので、その場所で何も感じたことはないけれども、あんな連日素人娼婦、出会いを求めて見知らぬ男と会う女達、得体の知れぬ素人娼婦を買う男達が何食わぬ顔をして集う場所に黒い魂の残骸のような物が集まっていても不思議ではないだろう。その場所で自縛霊となってしまった赤い服の女は自分を買った男に殺された娼婦の霊なのだろうか。