それは、リアルだからです、とかで片付けてしまうのは簡単。でもそれって、まんま説明になってない。いわゆる「だってだってなんだもん」とおんなじ理屈。自分の気持ちがわかんないのー、じゃねえよ馬鹿、ということで、リアルがおそろしい人たちに共通してそうな、リアルのおそろしさをいくつか挙げてみようと思ってここに至ります。(注:私は現在引きこもりでもニートでもない普通の学生です。)
まず、第一に、我々が「リアル」に対する「ヴァーチャル」に慣れすぎた、というのが大いにあるでしょう。ヴァーチャルは「リセットできてしまう」というのは言うまでもないですね。
そして第二に、そういった現実の修正不可能性にはみんな気が付くのに、同時に、「ヴァーチャル」、特にゲームなどにおける、「手をつけない限り事態は好転も悪転もしない」という事実には、あまり注目してこなかったのではないでしょうか。つまり、面倒は取りあえず置いといて、ふとやる気がでたときにまた立ち向かえばいいや、とか、それがリアルには一切通用しない。むしろ、面倒は置いておくほど面倒になる。だけど延々引き延ばしにしちゃう。いわゆる自業自得ですか。だけどそこまで前向きに対応したいことのほうが少ない世の中。頑張れる人は頑張れそうだけど、どうも俺は違うっぽい。そうして何か得たいものがあるわけでもない。だから極限まではリアルに触れないでいける方法を探そう、ということになるわけですね。言わば、真後ろから借金取りが着実に歩みよってきてるのに、彼の指先がアパートの呼び鈴にぎりぎり届かないくらいまではダラダラして待ってよーっていう感じですかね。
そして僕が思いつく分には、最後に、「ゴールが見えない」というのがあります。人生をマラソンに喩える人がいますが、マラソンも歩いたりショートカットしながらでもいつかゴールする。まあ、それが輝かしいかどうかは解らないけどね。それでも一区切りつけれるじゃないですか。ミスチルじゃないけど、でも人生には終わりは無い。だからって何となくだらだらしてたら社会の風当たりは強くなっていく一方。もううるせー!なんで好きなことを好きなだけやってるだけじゃ駄目なんだー!別にそれでくいっぱぐれたらそこで初めて一生懸命社会に奉仕させていただきますよこんちくしょー!的な、ヤケクソ。もしくは、みんな苦しそうだけど、もうちょっと楽できるんじゃないかっていう、マイナスベクトルなフロンティア精神。
ざっと思いつく限りこんなところです。みなさん、他にも「これは?」「いやそれはおかしい」とかいうのがあったら、どうぞご遠慮なくお願いします。