はてなキーワード: マンナンライフとは
http://anond.hatelabo.jp/20070523211227
いやあのね、ただのゼリーと違ってこんにゃくゼリーはやばいのよ。いま、「蒟蒻畑」がなんでハート形してるか、知ってる?あれ、まんがいち飲み込んで喉に詰まっても、気道が確保されやすいように、なんだわ。発売初期に事故が相次いで、1個のサイズも小さくなったし、形状も変わったといういういきさつがある。
それでもなお、こんにゃくゼリーはやばい。何故なら、こんにゃくゼリーは普通のゼラチン製ゼリーと違って、熱で溶けない。寒天のゼリーと違って、圧力で崩れない。歯で噛み切る以外、細かくできないのだ。こんにゃくゼリー以外のお菓子、なんでもいい、あめ玉だろうが、クッキーだろうが、ゼリービーンズだろうが、ポテチだろうが、大概のものは体温や水分でじきにどうにかなってくれる。しかしだ、こんにゃくゼリーはそうはいかない。喉にずっぽりはまったら、融けるよりも人間の衰弱のほうが速い。
私も遥か昔に酷い目にあった。ゼリーの丸飲みって、のどごしが気持ちいいじゃないか。ところてんだって、噛むのは邪道だぐらいの人までいる。その程度の気安さで、私はこんにゃくゼリーを飲み込んだ。それは、私の喉を通過できるサイズより少々大きかったため、ちょうど気管と食道の分岐点となっているところにぴったり収まった。普通ならここで咳(気管の場合)か嘔吐反応(食道の場合)をカラダが勝手に起こして詰まったものを強制排出しようとするはずなのだが、こんにゃくだったので喉が拒絶反応を起こさない。幸か不幸か気道はかろうじて確保されていたが、喉の圧迫感は半端ではなく、苦しいことこの上ない。結局どうにかこうにかして吐き出すことに成功したが、どうやって出てきたのかなんて覚えていないし、時間にして数分はかかったのだろうか。もし呼吸が阻害されていたらマジやばかった。家にひといなかったし。いても声出せなかったし。
たぶん10年以上前の話なんだけど、喉がまだ感触をはっきり覚えてる。
因みに餅に関しては、役所にしろ医療機関にしろ、シーズンになるとこぞって耳タコの警告を出してるわけで、それでも毎度毎度「詰まらす」人が出てくる。これなんで他の食品でなく餅ばっかりアレなのかっていうと、餅は粘りけがあり喉に付着するから。喉に異物が触れるとカラダはこれを排出しようとしてむせるわけなんだけど、餅はくっついているのでむせたぐらいでは排出できない。依然として喉に異物があるからむせ続ける。これは不随意の反射なんで止めたくても止められない。でもって呼気ばっかになって吸気ができなくて窒息サヨウナラとなるわけ。気道を完全に塞がないくらいの少量だとしても危険なことに変わりはないのね。特に老人は唾液量や喉の粘液分泌量が減少し、餅がくっつきやすくなっているので子供より危険。対策としては喉をじゅうぶんに湿らすこと、ゆっくりよく噛んで食べること、など。たぶん事故発生件数では餅のほうがこんにゃくゼリーより多いだろうね。
追記
蒟蒻ゼリーについては、今回は風評被害の被害者であるだろう「マンナンライフ」の主張によれば、食べようとするときどうしても吸い込もうとしてしまうのが危険らしい。下手な人だと勢い余って口の奥に入ってしまい、びっくりして(不随意的な反射)飲み込んでしまうようだ。マンナンライフではこの点も考慮して商品の形状をデザインしている(ので当社製品は安全ですよ)、と主張しているもよう。