リレーバトンを渡す動作に特化したゲーム。Wii足下マット(仮称)を導入することで、完全なリレー体験ゲームに進化する。
Wiiコンを巨大な筆に見立てて、字のうまさを競う。ネットワーク対応。
Wiiコンを並んだ麻雀パイに見立てて、ロンの瞬間を体感するゲーム。
Wiiコンをアイロンに見立てて、カッターシャツをどれだけきれいにアイロンがけできるかを競うゲーム。ネットワーク対応。
Wiiコンを扇子に見立てて、踊り狂う。バブル時代はイケイケ(死語)、今ブヨブヨな主婦向け。輝かしい日々を思い出すことで、お肌のツヤもアップ。
Wiiコンを布団たたき棒に見立てて、近隣住民にひんしゅくを買うゲーム。「引っ越し!、引っ越し!」と叫ぶとなぜかポイントアップ。
幼い頃にやった遊びをWiiを箸箱に見立てることで再現。
斬新な見立てを随時募集中!!
任天堂の新型家庭用ゲーム機Wiiのコントローラーに様々な発展可能性があることを述べる。
2006年12月2日に任天堂は次世代型家庭用据え置きゲーム機Wiiを発売予定である。新しい機能として、インターネットへの対応や旧世代のゲームが楽しめるヴァーチャルコンソール等が予定されている。そして、新機種の最大の売りは、スティック型ワイヤレスコントローラ(以下、スティックリモコン)であろう。ワイヤレスなので、これまでの家庭用据え置きゲーム機で標準的なゲームパッドでは実現できなかった、プレーヤーの体の動きをゲーム機にそのまま読み取らせることが可能になる。また、世の中には棒状をした道具がたくさんあるので、これらへのメタファー(見立て)を用いたゲームをたくさん作ることができよう。
ファミリートレーナーやスーパースコープなど、任天堂は、これまでも現実世界における体の動きや道具の使用を家庭用ゲーム機への命令入力に置き換える装置を提案してきた。では、今回のWiiのスティックリモコンは、ワイヤレスである利点や、棒のメタファーを、豊かなゲーム体験にどれくらい反映可能だろうか。以下、既存の家庭用据え置き型ゲーム機用ゲーム以外のゲームをリストアップし、スティックリモコンによる操作への置換可能性を検証したい。
全体像や持ち手が棒状である道具を用いるゲームは置き換えやすい。
棒状であることにこだわらずとも、手や腕の動きを感知するセンサーの機能はいかせる。これにより、さらにゲームの幅が広がる。
何かを投げる動作
その他、手を用いた動作
以上、スティックが棒状であることとワイヤレスであることで得られる操作性をみた。以下は、これらの特徴をもっとニッチでひねくれた形で反映させると、どんなゲームが可能になるかを考えたい。
このように、コントローラーが棒状であり、人間の体の動きを柔軟に感知できることで、家庭用据え置き型ゲーム機で体験できるゲームの幅がかなり広がることが予測できる。ゲームパッドでの指先の運動から、現実世界での体験により近い感覚を得ることができるだろう。(これは、いわば、家庭用ヴァーチャルリアリティー(VR)装置の出現である。VRを実現するのに3Dゴーグルやグローブはいらない、ただ棒があればよいのだ!)
以上、オーソドックスなメタファーからひねくれた利用法まで、Wiiのコントローラーに様々な発展可能性があることを示した。既存の家庭用据え置き型ゲーム機のゲームパッドでは実現できなかったワイヤレスならではの操作感と、棒のメタファーを用いた様々な見立てによって、我々の家庭内でのゲーム体験は今よりももっと豊かになる。