2023-01-29

[]「2023年円高ドル安が進む」という市場コンセンサスに潜む死角

1月23日公表されたQUICK社と日経ヴェリタスによる1月の「月次調査外為)」の結果は、2023年為替を中心とする金融市場に対する見方推し量る上で、参考になるものであった。

 同調査では、特別質問において2023年為替・株・金利の見通しなどに加え、日米金融政策の見通しが尋ねられている。

 注目される円の対ドル相場の予想に関しては、中央値で「120~135円」の15円レンジとなっている。これは2022年(38円強)の値幅の半分以下であり、「2023年為替市場は穏当な動きに収まる」と考える市場参加者が多そうなことが分かる。

 2023年円高予想が支配的だが、だからと言って、110円割れまで見通す向きが多いわけではなく、120円台で切り返すと考えている市場参加者が多いことは興味深い。やはり巨大な貿易赤字存在などを背景に、「元には戻らない」と考えている市場参加者は相応に多いのかもしれない。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73644

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