■マッサージでおぼれる

先日、飛行機の待ち時間に、マッサージを利用した。

うつぶせになって紙のシーツをかけた穴から顔を出して施術してもらうにあたって、

コロナ下だから当然のようにマスクを着けたままで、

最初のうちは気にならなかったものの、気持ちよく体が緩んで寝落ちるようになるにつれて、汚い話だが口も緩んでよだれが出てきたのだ。

普段仰向けに寝ているから気づかなかったが、自分はかなり唾が多い方だったようで、マッサージに身をゆだねて力が抜けていると際限なくよだれがあふれて、

濡れタオルで口も鼻も覆われたように息苦しくなって目が覚めた。

さっきまで微睡んでいたのに息ができない驚きと、よだれが原因だと気づいても口に出せない恥ずかしさと、肩のマッサージに入っていて腕を動かせない状況で、

痛がるふりをしてマスクをずらして鼻を出すことで難を逃れたのだけど、わりとしっかり死ぬかと思った。

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