私は地震を待っている。
ほんの数分間の出来事で、積み上げてきた日常の全てが崩れ落ちる瞬間を心待ちにしている。
足元が揺れると、絶望への覚悟を決める。
しかし大概の場合、脆い建物が誰かの喧しさによって揺れただけにすぎない。
私はほっとして、いつか来るだろうその時をまた待ち続ける。
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