2010-10-22

シャープパソコン事業から撤退。

液晶屋になってしまったという事であろう。小さな液晶しか作れなかった時代においてはパソコン用の液晶ディスプレイは高価なままで売れる商品という基準を満たしていたが、大きな液晶が作れるようになってくると、持ち運べるサイズの液晶画面で十分というパソコン液晶の販売ルートとして、見劣りがするようになっていったのである。

大画面の液晶を安く作り、大量に売り捌くには、テレビの方が良かったということである。HDDメモリー、CPUマザーボードと、パソコンの構成要素は専業化が進んでいて、それほど大きくないサイズの画面が求められる液晶も、時代遅れとなった製造ラインを買い取った中進国の企業の専業へとなりつつある。

パソコン事業を打ち切るのは理解できても、タブレットPCにという展開は理解できない。

画像ファイルの閲覧だけであれば、極端な話、デジタルフォトフレームで十分となる。書籍画像データとして取り込んだモノを、一枚ずつ捲れれば良いのであれば、数千円で買える画面サイズ7インチぐらいのデジタルフォトフレーム以上の機能は、必要無いとなる。zipで圧縮したままで閲覧できるとか、jpgだけでなく、pngbmpといった画像形式に対応していてくれると、解凍したり画像変換したりしなくて済むし、flvmp4やaviといった動画フォーマットにも対応していると、youtubeニコニコ動画を保存して閲覧するという形でテレビの代用にもなりえる。充電池で動かせるとなれば、通勤にも持ち運べるし、寝床でもつかえるとなる。

フォントがどうとか、著作権保護(DRM)がどうのと、余計なコストをかけて使い勝手を悪くしているメーカー利権屋の自慰行為に消費者が付き合わなければならない理由はどこにも無い。

とんがった製品を作れないメーカー存在意義は無い。本人達は、最先端をつっぱしっているつもりでも、まるっきり見当外れの方向に、しかも大幅に遅れて走っているという状態であったりする。しかも、筋が悪い事を多くの人が気付いているので、その方向に走っているのは本人達だけとなる。回りに人が居ないので独走しているように見えているのかもしれない。

パソコンを持たず、携帯電話だけという人にならば売れるかもしれないが、そういう人の購買力をあてにする商売は先が無いとは思わないのであろうか。

メーカーの大きな図体を食べさせていけるだけの売り上げは、見込めないと判断せざるを得ない。

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