2010-10-20

雨のかわりに人が降る

どんという鈍い音と男性の叫び声。

窓から外をうかがうと道路の上に寝転がっている人の足がみえる。

しかも素足。足の裏が綺麗にこちらをむいている。

尋常ではない。

電話を持って外にでる。

え・・・!?

何これ?

汚れた足の裏だ。

いや、そういうことではない。

顔を覗き込む。

あ・・・。

現場コンビニ前。当然人はいる。

道路歩道を挟んで距離があるので状況把握まで時間がかかったがどうやら飛び降りたようだ。

救急電話を掛けようとしたが既に携帯でかけているひとがいた。

よく考えれば消防署まで数十メートルも離れていない。

走っていったら既に隊員達は準備をしていた。

人が集まってきた。

ちょうど小学生帰宅時間

子供達に見ないように促したが、何人かはその好奇心を悔いることになるだろう。

隣に何十家族が住んでいるかもわからないが、まがりなりも隣人。

そう考えると気分は滅入る一方だ。

傘がなどなくてもいいから雨よ降れと思った。

やれやれ

何かが足りないのか。それとも過剰なのか。

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