2010-07-01

布団のなかの君へ

結局さ、今までのやり方で押し通せる時代は、君の場合は、終わっちゃったってことなんだ。

君の場合は、ってところに注目してね。

人によって違うって言ってるってこと、分かるかな?

力のある人は、君と同じ年齢でもまだまだ力押しでやっていける。

逆に、君なんかよりももっと前に今の君と同じように、方針の変更を余儀なくされた人もいる。

余儀なく、ってのは言い過ぎか。

別に変更しなくてもいいんだ。

しなくても別に構わないけど、だったら今までと同じような思いはできなくなるよ。

今まで維持してきたプライドは、もう捨てなきゃならないよ、ってこと。

自分はこれくらいのことができて、これくらいの評価を受けられるだろう、って漠然とした思いはもう捨てなきゃ。捨てておかないと、ショックが大きいよ。

既にショック受けてる?

ああ、そうだね、あちこちから有形無形の悲惨な評価を突きつけられてるよね。

傍で見てても痛々しいよ。

でも、そりゃ妥当な判定なんだよ。

幼児が初めてつかまり立ちしたら、つたない言葉で何か伝えようとしたら、そりゃみんな喜ぶしほめるよ。でも、君はもう幼児じゃないだろ?

評価軸ってのは、相応のものが用いられるべきなんだ。

それを拒否したいならしてもいいけど、だったらその結果に与えられる賞品は諦めなきゃ。

その基準で評価されるのは嫌、でも賞品はほしい、じゃあ通るわけないだろ?

サッカーワールドカップで優勝したいけど、蹴るの下手だからボール持って走ります」

で誰が賞賛してくれるっていうのさ。

うん、端的に言おう。

君は、負けたんだ。

負けたけど、ただそれだけ。

負けたことないやつなんて、いないんだ。

ああ、例外は戦ったことのないやつだね。それはどうでもいいか。

生きてるんだから、また立ち上がって戦えばいいのさ。

考えて、工夫して、練習して、試してみる。

勝て、なんて言ってないよ。

自分の足で立って、自分なりのやり方で、周りに働きかけな、ってことさ。

抱えてる痛みも傷も、すでに君の一部なんだわ。

捨てることはできないし、切り離すこともできない。

だったら抱えたまま付き合ってくしかないよね。

これからどうするか、一緒に考えないか?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん