■もし女子シリーズ

もし高校野球の女子マネージャーが澁澤龍彦の『快楽主義の哲学』を読んだら

夜な夜な部員とあんなことやこんなことを

もし高校野球の女子マネージャーが稲垣足穂の『A感覚とV感覚』を読んだら

白粉塗ってケツにバットをさして首をつる

もし高校野球の女子マネージャーがマルチン・ハイデガーの『存在と時間』を読んだら

一番打者の現-存在が存在における唯一のバッターとしての存在そのものにおける...

もし高校野球の女子マネージャーがヘーゲルの『精神現象学』を読んだら

ピッチャーとキャッチャーがアウフヘーベンされてジンテーゼとしての三遊間が出現する

もし高校野球の女子マネージャーが筒井康隆の『虚構船団』を読んだら

まずセンターが登場する。彼は気が狂っていた。

もし高校野球の女子マネージャーがアンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』を読んだら

野球部が皮肉で満ちる。

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