・観察しない
・考えない
・試行錯誤をしない
・話が大きくなる(極論になる)
・方法論の話が人格論になってしまう
仕事でミスが多い人には上のような特徴があると思います。どんな仕事でも頭は使うのに、頭を使っていない人が多いように思います。
居酒屋の店員を例に考えて見ましょう。
忙しい時間帯に、あなたはお客さんから注文を受けました。そしてそれを厨房に伝えるのを忘れてしまって、お客さんからクレームが入ったとします。
注文を受ける→厨房に伝達する→料理を運ぶ→後片付けをする、等々の基本的なローテーションを決めていれば、「伝達ミス」の可能性は減らせます。
また、「次の作業に入る前にざっと店内を見渡す」「未伝達の注文がないかを確認する」ことをすれば、ミスは減らせます。
要は、処理可能な範囲にデータを整理して、定期的に確認する、これだけのことです。
「自分はミスばかりしている駄目な人間だ」と落ち込んだり自己批判をしても、ミスはなくなりません。
要はあなたがどういう性格であれ、ミスせずに仕事をすればいい話です。
医者や運転手に業務上過失致死や業務上過失傷害が許されるでしょうか? うっかり人を殺して「ミスしちゃった。ごめん」で済まされるでしょうか?
もちろんそういう仕事では「絶対にミスが許されない」からこそ特別な資格が必要になっています。しかしミスが損失を引き起こすのはどんな仕事でも同じことです。
あなたがミスをした時、同僚が見たいのは、あなたが自己批判をして落ち込んでいる姿ではなく、次はミスをしないよう考えている態度です。
ミスの要因を分析し対処するのではなく「俺ってだめな奴だなー」という方向に行くこと自体、対処方法として間違っています。
間違った対処方法を行うことは、真剣にミスを対処しようとしていないからで、あなたがどれだけ落ち込んでも、うわべはともかく、心からの同情を得るのは難しいでしょう。
ミスをしない人はいません。
しかし100のうち1ミスをするのと、100のうち50はミスをするのとでは全然、違います。
また、ミスの内容も違います。許容可能なミスとそうではないミスもあります。
例えばチャーシューラーメンにネギを入れ忘れてもさほどの損失はないですが、チャーシューを入れ忘れると話になりません。
この仕事、この作業で、重要管理点は何なのか細分して、常に考える必要があります。
重要度が高い点からチェックしてゆくのです。ミスが多い人は優先順位をつけるということができません。それが出来ないのは頭を使っていないからです。
複数の作業を同時進行でこなさなければならない時、処理能力がヒートしてしまうならば、まずはそこを対処しなければなりません。
・作業を減らす
・処理能力をあげる
のどちらかしかないわけです。作業を減らすひとつの方策としては、「今それをしないといけないことか」を考えることです。後回しにしてかまわないなら忙しい時にはやめましょう(ただし定期的な to do 確認は必要です)。
処理能力をあげるには、作業手順を整理する、ルーチン化したモデルを作る(マクロのようなものです)ことが挙げられます。
頭がワーッとなっているときは、5秒でもいいからまず落ち着くことです。
「まずこれとこれをして、これとあれは作業手順が共通しているから一緒にやって…」
ということを頭の中で一回、整理することです。
ふと、会社で「ミスをしない」人を思い出した。 ・観察しない →常に周りを観察して、仕事を素早く押し付ける先を見つけている ・考えない →絶対に「自分で考える」リスクを負わ...